2021年に公開されたクロエ・ジャオ監督の『エターナルズ』でデイン・ウィットマン/ブラックナイト役を演じ、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)入りを果たしたキット・ハリントン。同作の出演について、「ほかと違って興味深かったから引き受けたなんて言うつもりはない。マーベルから連絡があったら、やらなくちゃいけないんだ」とUK版『GQ』のインタビューで語った。
キットの演じるデイン・ウィットマンは、『エターナルズ』では脇役だったものの、エンドクレジットシーンで、近日公開の『Blade(原題)』にブラックナイトとして登場することが示唆され、MCUでは主要キャラクターとなることが予想されていた。
しかし、マハーシャラ・アリ主演の『Blade(原題)』は、2019年7月に発表されて以来、監督と脚本家が二転三転。当初予定していたバッサム・ターリク監督は、撮影開始まで2カ月となった2022年9月に降板。今年6月には新たにヤン・ドマンジュ監督が降板している。脚本家についても、マーベル初の黒人女性脚本家と注目を集めたステイシー・オセイ=クフォーはじめ、マイケル・スターバリーらが離れ、新たに『ブラック・ウィドウ』や『ゴジラvsコング』を手がけたエリック・ピアソンの起用が発表されたばかりだ。
また、続編を期待させるエンディングで幕を閉じた『エターナルズ』も、興行収入が世界で4億200万ドルと振るわず、現時点では続編の計画がないと報じられている。キットの演じるデイン・ウィットマン/ブラックナイトを再び観ることができるのか、続報が待たれる。
Text: Tae Terai