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人気ヘアメイク笹本恭平さんが伝授。「ヌケ感」を宿す、2024年秋のベージュワントーンメイク

  • 2024.8.15

大人のメイクにおいて、実はキレイであること以上に大切なのが「ヌケ感」。ただ、「ヌケ感」って、明確な正体がないがゆえに、なんとなくの感覚で語られがちなのも事実です。大人に必要な「ヌケ感」とは、具体的に何を指し、どう演出すべきなのか? 人気ヘアメイクの笹本恭平さんに今改めて教えてもらいました。

笹本恭平さんがANSWER!

「ヌケ感=洒落感と心得よ。

緻密に計算し、丁寧に作り込んで初めて宿るもの!」

オールインワン¥46,200(ウルー)、ネックレス¥85,800(ソフィー ブハイ/エスケーパーズ アナザーワールド)、[左ページ]シャツ¥110,000(ポステレガント)、人差し指リング¥66,000、中指リング¥49,500(共にジャスティン デイビス/ジャック・オブ・オール・トレーズ プレスルーム)

ヌケ感とは、僕たちプロが普段、感覚的にやっている「おしゃれに見せるため」のあれやこれやのテクニックによって生まれる空気感のようなもの。ただひと言でヌケ感といっても20代と30代では違うし、2、3年前と今でもきっと違う。その世代や時代、トレンドによって変わるものなので、一概にこれという正解はないとも言えます。
 
少し前なら、引き算ベースのメイクというイメージでしたが、今ならもう少し盛ることがヌケ感につながったりする。だから大事なのは、今を敏感にキャッチして更新していくことなんです。そしてもうひとつ。ヌケ感というと、ついメイクの工程やアイテム、時間を“ミニマムに”と、都合よく解釈してしまいがちですが、大人のヌケ感は、手抜きや時短、タイパの上には決して成立しません。緻密に計算し、丁寧に作り込んで初めて宿るもの。そこだけは肝に銘じてください。メイクからヘアまで、今っぽいヌケ感作りに欠かせないと思うキーワードをピックアップしてみました。気になるものにトライして、ぜひ自分らしいヌケ感メイクを見つけてください。

ヌケ感というテーマにおいてベースが大事なのは言わずもがな。今の気分はナチュラルなツヤ感がありつつ、程よくカバーされた肌。この2つが最強。左から:美容液処方の下地。エッセンス スキングロウ プライマー SPF25・PA++ 30g ¥5,280(SHISEIDO)、水分を感じさせるみずみずしいツヤ肌に。ルナソル クラリティフロウ リクイド SPF30・PA++ 30mL 全6色 ¥6,930(カネボウ化粧品)

BEIGE ONE TONE

▶︎ ミュートメイクを意識した

ベージュワントーンが鉄板

ベージュメイクは永遠の定番であり、大人の強い味方。それはファッションでいうジャケットのようなもの。定番を更新し続けることでヌケ感が生まれるので、秋にかけては少し“深み”を意識。要所に濃色を取り入れて、トレンドのミュートメイクに秋らしさと大人ならではの奥行きを!

How to Make-Up

赤みにも黄みにも傾倒しない、ニュートラルなベージュパレット。ザ アイシャドウパレット+ 003 ¥6,820(アディクション ビューティ・8/2発売)

ダークブラウンのジェルアイライナー。滑らかな描き心地。ザ ジェル アイライナー 003 ¥3,300(アディクション ビューティ・8月2日発売)

明る過ぎない落ち着いたトーンが魅力のシックなベージュ。NARS エクスプリシット リップスティック 800 ¥5,280(NARS JAPAN・8月23日発売)

にじみ出るリアルなツヤを再現するバーム状ハイライト。ボーム エサンシエル ムーン ライト キス ¥7,040(シャネル・限定品)

ハイライトを兼ねる艶やかなベージュ。インウイ チーク 04 ¥6,050(資生堂・8月21日限定発売)

1. 目元はアディクションのザ アイシャドウパレットのaを上まぶた全体と下まぶた全体に。dをアイホールに横長を意識して入れ、下まぶたにもサラッと重ねる。bを上下まぶたのまつ毛際に入れて引き締める。仕上げにcを下まぶたにのせる。
2. ザ ジェル アイライナーでアイラインを目頭にくの字に入れる。
3. チークはインウイを頰の外側から内側にかけて入れて、フェイスラインをヘルシーに締める。
4. さらにシャネルのハイライトは頰の高い位置に。
5. ナーズのリップはややオーバーめに塗る。濃淡やニュアンス、質感違いのベージュをレイヤードして奥行きを出すのが今っぽいベージュメイクのポイント!

photograph:YASUTOMO SAMPEI(model),KAZUTERU TAKAHASHI(still) styling:KASUMI KATO hair & make-up:KYOHEI SASAMOTO[ilumini.] model:MIZUKI YAMAMOTO illust:ASAMI HATTORI text:YUKAKO SUGIURA
 
otona MUSE 2024年9月号より

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