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オイルとパプリカパウダーをかけるだけ!"たこのガリシア風"

  • 2024.8.15

ギョッとするほどパプリカパウダーとオイルまみれにするのが唯一のコツ!「飲み友」の料理研究家、上田淳子さんとしらいのりこさんに夏の晩酌がテーマの自慢のつまみを披露し合ってもらいました。

オイルとパプリカパウダーをかけるだけ!"たこのガリシア風"

■淳子さんとのりこさんのおつまみ放談

淳子さんとのりこさん
淳子さんとのりこさん

淳子 のりこさんとは共通の知人を介して知り合ったのよね。

のりこ 酒好き同士すぐに意気投合(笑)。

淳子 一緒に旅行もしたよね。

のりこ 大いに飲んで食べました!

淳子 今日も相変わらず、大いに飲んで食べてるね。ところで、のりこさんにとって、夏の晩酌に欠かせない食材って、なに?

のりこ 薬味ですね~。みょうがや青じそなどを盛大に使います。あとはスパイス。実山椒や青唐辛子も。夏は爽やかさと刺激を重視しています。淳子さんは?

淳子 旬の野菜は絶対!個人的に好物のラタトゥイユは大量仕込み派。

のりこ うわー、食べてみたい!

淳子 夏といえば、バカンスじゃない?南仏を旅行している気分でロゼワインと「トマトパイ」を合わせたりするのも楽しいのよ。

のりこ このトマトパイ、冷めてもおいしくて、つくりおきできて最高です!

淳子 手が込んでいるように見えるけど、パイシートにトマトをのせて焼く、以上!ってところがいいでしょ。

のりこ そんなに簡単だとは、誰も気づくまい(笑)。

淳子 のりこさんの「帆立の梅トマトなめろう」もおいしかった!帆立とトマトって合わせたことがなかったから、目からうろこが落ちた。

のりこ 目からうろこといえば、淳子さんの「生ハムと生クリームのペースト」。材料はめちゃシンプルだし、フードプロセッサーで「ガー」と混ぜるだけなのに、リッチな味わいで前菜にすごくいいなあと思いました。

淳子 ありがとう!これはね、老若男女を問わず人気のおつまみなの。私が感動したのは「レンチン叉焼」。

のりこ 恐縮です(笑)。

淳子 豚肉を前日からたれに漬け込んで、丁寧にオーブンで焼くのが私のつくり方だけど、のりこさんのレシピがあまりにも簡単でおいしいから、どうしよう……って、変な汗が出てきちゃって。

のりこ いえいえ、それぞれに良さがあると思いますよ~。

淳子 のりこさんって、ふだんは夫のジュンイチさんと二人で晩酌?

のりこ そうですね。

淳子 おつまみはジュンイチさんからのリクエストにこたえてつくるの?

のりこ いいえ、ジュンイチのリクエストにはこたえません(きっぱり)。私のつくったつまみに合わせてお酒を用意してもらっています。

淳子 あははは、わが家も似たようなものかな。私の夫は品数が多いほうがうれしい人なので、足りなければもろきゅうとかゆで卵とか、手近なものを動員させて皿の数を増やしちゃう。

のりこ 淳子さんには二人の息子さんがいらっしゃいますが、息子さんが小さいときから夫婦で晩酌していたんですか。

淳子 そうね。夫婦で長々飲んでいると、息子たちが白い目で見るわけ。でも、二人とも成人してちゃんと酒飲みに育ってくれて。今では4人でダラダラ飲み。変わるものよねえ(笑)。

のりこ そうだ。今度、お互いの家族を交えてお酒を飲みませんか。

淳子 楽しそう!おつまみをたくさんつくって、ワインと日本酒、ビールもいろいろ用意して。

のりこ ちゃんぽん飲み会になっちゃいますけど。

淳子 ちゃんぽん飲み会っていいわね!で、いつにする?

□“たこのガリシア風”のつくり方


◇材料 (2~3人分)

ゆでだこ:150g
にんにく:ごく少々(すりおろす)
オリーブオイル:大さじ1と1/2~2
パプリカパウダー:たっぷり
塩:適宜


(1)たこをカットする
たこは斜め薄切りにし、皿に広げる。

(2)オイルと塩を加える
にんにく、オリーブオイル、塩少々(たこの塩味が薄い場合)を混ぜ、①の上にかけ、スプーンの背などで全体に広げる。

(3)仕上げ
②にパプリカパウダーをたっぷりかける。

完成
完成

――教える人

「上田淳子 料理研究家」

スイスのホテルやフランスのレストランなどで修業した経験を持ち、ワインにも精通。自宅のバックヤードには秘蔵酒がごっそり隠れている。『フランス仕込みのシャルキュトリー』(河出書房新社)などワイン党の心をくすぐる著書多数。

「ごはん同盟(しらいのりこ) 料理研究家」

調理担当のしらいのりこと企画・酒担当のシライジュンイチ夫婦による、炊飯系フードユニット。ご飯も日本酒も米が原料。どちらも等しく愛している。近著に『ごきげんな晩酌 家飲みが楽しくなる日本酒のおつまみ65』(山と渓谷社)。


この記事は四季dancyu 2023 夏に掲載したものです。

文:佐々木香織 写真:伊藤徹也

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