ファッションの未来を本気で変えたい！「コーチトピア」のコミュニティで繋がる循環型ファッションの行方

「コーチトピア（Coachtopia）」は、循環型ものづくりを目指して開発された「コーチ（COACH）」の新ブランド。今回、「コーチトピア」のコミュニティメンバーを招いたクローズドイベントに「エル・ガール」が潜入。ELLEgirl UNIのメンバーもジョインし、ファッション×サステナビリティをテーマに熱い想いを共有したイベントの様子をお届け！

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「コーチトピア」とは？

「コーチトピア」は、循環型ファッションの推進をミッションに掲げる「コーチ」の新ブランド。80年以上にわたり「コーチ」で培ったクラフトマンシップを生かし、生産過程で出る革のはぎれや、プラスチックごみから生まれたリサイクル素材を活用しながら、永く愛される美しいものづくりに取り組むブランド。

レザーの質感が上質なバスケットバッグは、平らな状態で運ぶことができ、輸送時のCO2排出量の軽減に貢献するデザイン。外装のネット部分は、リジェネラティブ農業（環境再生型農業）を実践する農場から調達されたレザーでつくられている。ミニマルなミニバッグは、50%以上がレザーのはぎれからリサイクルされた繊維からなる、繊細な質感のあるペブル コーチトピア レザー製です。

鮮やかなカラーとパフィなルックスがアクティブな印象を与える“コーチトピア ループ” コレクションは、リサイクルPETプラスチック（R-PET）を98％以上使用したモノマテリアルで作られ、「コーチトピア」の循環型システム内で何度でもリサイクルが可能。

ここからは「コーチトピア」のコミュニティイベントをレポート！

トークセッション前半のゲストは鎌田安里紗さん

トークセッションのゲストとして登壇したのは、エシカルファッションを推進する鎌田安里紗さん。自身の活動や「コーチトピア」との出会い、自分らしいファッションを選ぶコツを伝授。

「ものづくりの背景を知り、ファッションの楽しみかたが変わった」

種からコットンを育てて服をつくる、約1年半の参加型のプロジェクト「服のたね」を運営する鎌田さん。今年で7年目を迎える「服のたね」を始めたきっかけは、2010年頃に訪れたファストファッションブーム。モデルやアパレル販売員として働いていた当時、安くて似たようなデザインの服があふれるなかで、大量生産のファッションに疑問を抱くように。

「服のたね」は、服との付き合い方や、消費のありかたを見つめ直すきっかけになってほしいという思いが込められたプロジェクト。これには、ものづくりの背景を知ることで、ファッションの楽しみかたが変わったという自身の経験が反映されている。

「ものづくりの背景を知ることで、コーディネートを楽しむだけではなく、一着を愛でる楽しみかたがあることを知りました。同じ服ばかり着るけれど、着るたびにテンションがあがるんです」と話してくれた。

「コーチトピア」の取り組みは、ファッション業界を変える第一歩

鎌田さんは、今年ニューヨークで行われた「コーチトピア」のキャンペーン撮影にも参加。世界中から集まったコミュニティメンバーの多様な取り組みに刺激を受けたと振り返る。

「コーチトピア」で成功した取り組みが、「コーチ」をはじめ、グループ全体のブランドにも拡大していくことにも注目している、と鎌田さん。「コーチ」の親会社は、ケイト・スペード ニューヨークなどを有する、アメリカのファッション大手・タペストリー。ファッション業界全体の巨大な流れを変えるためには、「コーチ」のような大手企業の取り組みは不可欠。「コーチトピアの目指す循環型ものづくりが広がっていくよう、今後も活動していきたい」と話した。

お得感に流されず、本当に欲しいものを買うのがポイント！

鎌田さんの話に共感したコミュニティメンバーからは、様々な質問が寄せられた。

「ファッションを選ぶ基準は？」という質問には、「本当に欲しいものを買うこと」と回答。古着やサステナブルなブランドの服を選ぶこともあれば、気に入ったものがあれば、ブランドを気にせずに買うこともあると鎌田さん。

「値段を一番最後に見るのもおすすめ。お得感や使えそう感に気をつけると、選びやすくなりますよ」と話した。

トークセッション後半のゲストは財前雅さん、早坂シャーニィーさん

トークセッション後半のゲストは、学校心理学を専攻する大学院生でアクティビストの財前雅さんと、モデルやライター、パラリーガルとして活躍するELLEgirl UNIの早坂シャーニィーさんが登場。日々の暮らしのなかでのサステナブルな取り組みや、活動するなかでの悩みなどリアルトークを展開！

「『コーチトピア』のようなブランドがあると嬉しい！」

オーストラリアのゴールドコーストで育ち、海洋環境や水資源について身近に触れる機会が多かったという早坂シャーニィーさんは、幼い頃から環境問題に興味があったそう。

一方で、毎日多くの広告に囲まれ、消費を促される社会のなかでは、「欲しい！」という気持ちになることもしばしば。欲しいものを見つけて心が躍る一方で、環境への影響が気になってしまい、複雑な気持ちになることがある、と率直な心境を明かした。「だからこそ、『コーチトピア』のような、サステナブルな取り組みをしているブランドがあるととても嬉しいです」。

自分が続けられるアクションを選ぶことも大事

早稲田大学大学院で学校心理学を専攻する財前雅さんは、アメリカで暮らしていた際に目にした巨大なゴミ捨て場が、環境問題への意識を高めるきっかけに。

大学院生として忙しい日々を送るなかで、環境問題に取り組む難しさを感じることも。日々の疲れから余裕がなくなり、サステナブルな取り組みを諦めたくなる日もあり、罪悪感を感じることもあったそう。そんなとき、「自分を優先して、余裕がある時に取り組みができればよい。ペットボトルも『ちゃんとリサイクルすればいい』という言葉に救われた」と雅さん。「環境を守るなどサステナブルな取り組みをするには、まずは自分がサステナブルでいないと。自分を大切にしながら、できることから変化を起こしたいと思います」。

ポジティブなコンテンツでアクションを促す

アクティビストとして発信者の立場でもある2人には、発信する際に気をつけていることもASK。

シャーニィーさんが明かしたのは、押し付けるような発信をしないこと。「人それぞれ、家庭や経済状況は違うはず。『〇〇をするべきだ』と一方的に伝えるのではなく、『こんな方法もありますよ』『これなら楽しく続けられますよ』と、ポジティブなコンテンツを作るよう心がけています」。

また、専門家ではないからこその等身大な視点も重視。「いまからでも遅くないよ、といった言葉を通して多くの人に共感してもらい、少しでも行動に移すきっかけになってほしいと思っています」。

「おしゃれや映えがきっかけでもいい」

学生団体NAMIMATIの運営・アドバイザーとして、社会問題解決に向けて積極的に活動している雅さんは、過去に意識高いと言われた際に、「特別なことではなく、みんなが意識をするべきではないか」と疑問を持った過去を振り返った。それゆえに強く主張するあまり、周囲を戸惑わせてしまうことがあったとと話す。

「意識高いねと言われるほど、自分が取り組んでいることは『特別視されるものであるべきではない。当たり前に皆んなが自分ごととして捉えてほしい』と思い、その願いから強制的な言い方に。指摘を受けてハッとして、提案をする巻き込み方に変えました」。

NAMIMATIでも、ドレスコードを設けたりと、写真映えを意識したおしゃれなビーチクリーンが人気だそう。おしゃれ、楽しい、映える、が入り口でもいいのでは思うようになった、と雅さん。「ハードルが低いぶん、巻き込める人数が多くなったと感じています」。

コミュニティメンバーのリアルな声も

発信者として環境問題と向き合う難しさは、コミュニティメンバーから多くの共感を呼んだ。

エシカルなファッションブランド「DOKKA vivid」の共同代表を務めるAKIHOさんは、「サステナブルでかわいいファッションを楽しみたいという思いからアパレルブランドを立ち上げましたが、ブランドのコンセプトを確立する上で、個性的なデザインと大衆的なデザインのどちらを重視すべきか、悩んだ経験があります」とコメント。

日々、サステナブルなファッションに携わるコミュニティメンバー同志、活発な議論の飛び交う学びある時間に。

コミュニティメンバーがハーブピッキングに挑戦！

今回、イベント会場となったTENOHA代官山は、サーキュラーエコノミーの実現を目指すカフェ。屋上菜園を有し、そこで育てられた野菜やハーブがフードやドリンクメニューに用いられている。トークイベントのあとは、コミュニティメンバーが屋上菜園でハーブピッキングにトライ！

ローズマリーやディル、ミント、バジル、レモンバームなど、60種類近くのハーブのなかからお気に入りをチョイス。摘みたてのハーブは香り高く、レモンとミントのソーダは、すっきりとした味わいで夏にぴったり。財前さん＆シャーニィさんも夢中に。

コミュニティメンバーのファッションSNAP

イベントの最後には、コミュニティメンバーのファッションもSNAP！ スタイリッシュでサステナブルな「コーチトピア」のアイテムを合わせたコミュニティメンバーのショットをチェックして。