8月20日の3:26頃、みずがめ座で満月が起こります。月がもっとも地球に接近する状態で起こるスーパームーンで、晴れていればいつも以上に大きく輝く満月を見ることができるでしょう。
8月の満月は、アメリカ先住民の間では「スタージョンムーン」と呼ばれます。スタージョンとはチョウザメのこと。この時期、チョウザメ漁は最盛期。五大湖はさぞかし活況を呈したことでしょう。見上げた夜空に浮かぶ大きな満月に、漁の疲労も癒やされたかもしれません。
ちなみにこのチョウザメはサメではなく淡水魚。日本では卵をキャビアにすることでよく知られていますが、海外では古くから「エンペラーフィッシュ」「ロイヤルフィッシュ」などと呼ばれて愛されてきたそうです。
夢や理想を、妥協しない人生に
今回の満月はみずがめ座で起こります。満月は「振り返りと調整のタイミング」。物事が一定のレベルに到達し、今後の展望に思いを馳せたり、必要であれば軌道修正を行ったりすることで人生を能動的に生きていくことができます。みずがめ座ということで。夢や理想について、今一度振り返る人は多いかもしれません。
夢や理想といったものはごく個人的なもののようですが、ここでフォーカスが当たるのは、どこか「公的」な要素をはらんでいます。社会のなかで、いかに生きるか。チームのなかで、どんなアクションを取るのか。私たちは決して混じり合うことのない「個」でありながら、単体で生きていくことはできません。そうした現実のなかで、いかに自分らしく生きるか。接する人や場所、自分のマインドなどの関係から夢や理想を妥協せざるを得ない状況が続いてきた人は、この満月のタイミングで軌道修正をはかってみるといいでしょう。
「満ちる」と同時に訪れる、ブレイクスルー
この満月の特徴は、おうし座に滞在している天王星と「Tスクエア」という強い葛藤の角度を取っていることです。天王星は「ブレイクスルーの星」「自由と改革の星」などと呼ばれる星。私たちに、旧来の伝統やしがらみにとらわれない転機をもたらしてくれるのですが、その働きはいささか突発的です。すでにあるものを壊したり、手放さざるを得ない状況に陥ったりすることもよくあります。そうでもしないと、本物の自由など得られないということでもあるのでしょう。
満月という、物事が「満ちる」時期に訪れる強い葛藤、それがもたらす転機。ある意味「やりきった」と同時に、「これまで通りにはいかない」という現実を見るような部分もあるのかもしれません。変化は、恐れなくても大丈夫です。ここでの変化は、葛藤を打ち破り転機をもたらすものだからです──それが、どんなに「ありえない!」と思えても。「真正面から受けて立つこと」という条件つきですが、より良い未来へつなげていけます。
【今回の満月でやってみるといいこと】
・自分のペースを大事に過ごす
・友達や仲間とコミュニケーションを取る
・スマホの画面を拭く
・使っていないアプリは削除する
・これからの自分に役立ちそうなアプリやサブスクを探す
Profile
真木あかり(まき あかり)
占い師。学習院大学卒業後、フリーライターなどを経て占いの道に。『タロットであの人の気持ちがわかる本』(説話社)や女性誌での連載など、著書・連載・アプリ監修多数。占星術や四柱推命で運命を紐解き、人が自分の人生をより良く生きるためのアドバイスを行っている。
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Text: Akari Maki Editor: Mayumi Numao