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子どもが万引きを強要されてしまったらどうする?環境を整えることと日頃のコミュニケーションが大切です

  • 2024.8.14

子どもが万引きを強要された!そんなとき、どうしたらいい?今回は一般社団法人ポジティブ子育て協会代表理事 和田リエさんにお話を伺いました。

子どもが万引きを強要された!と打ち明けてきたら

近年、警視庁の調査によると日本における万引き自体の件数は減ってはいるものの、小学生の比率は増えているようです。総数に対する未成年の万引き件数の割合は増えていると報告されております。
出典:警視庁調査「万引きに関する調査研究報告書」(令和元年10月)https://www.keishicho.metro.tokyo.lg.jp/kurashi/anzen/manbiki/hokokusyo.htmlより

子どもが友達に万引きを強要された時、子どもの立場に立った場合、「断ったらいじめられるかもしれない。」もしくは「断れずに万引きしてしまった」などの事例もあります。断ったことで、仲間はずれにされたり、イジメにあったり、不登校につながってしまったりする事例は、小学生でもあるそうです。小4のお子さんをもつ30代ママさんのお話は、実際に万引きまでの犯罪ではないものの、お友達が仲間はずれにされているのをみて、「言おうと思ったけれども嫌われるかもしれない」と言って言えなかったというお話がありました。

他にも小6の女の子の30代ママさんも同じような経験があり、女子の人間関係に悩んでいたそうです。犯罪まではないものの、お友達にボス的な存在の女の子がいて、ボスの子の許可を得てから行動しないと仲間はずれにされるということもあったそうです。
娘さんは違和感を感じていたものの、伝えられなくて、自分も仲間外れにされたらどうしようと、ずっと悩まれていたそうです。

対策方法はある?

ママ広場


この時の対処法としては、ご両親とお子さんで話し合い、嫌なものは嫌と断る。もし仲間はずれになったら、しんどい思いをしたら、学校を変えるという選択肢もあるいうことを伝えて、「あなたの人生なんだから、ママとパパはいつまでも味方だよ」と伝えてあげたそうです。
逃げ道をつくってあげたことで、娘さんも自らグループから距離を置くようになり良い関係を保って遊ぶようになり、関係を保って付き合えるようになったということです。ダメなことは先生にいえばいいし、何かあった時に親が守ってあげる。大人たちが守ってあげる環境を整えてあげることが大切です。

このようなことが起きないためにまず確認してほしいことは
「子どもが一人で抱え込まないような環境になっている」かどうか。
困った時に家族にすぐに伝えることができる関係性ができているか。
家族以外でも、誰かに話せる環境があるか。

万引きを強要されたら、お店に入って、お店の大人たちに助けを求めるという意見もありました。
何より、こういったことを防ぐためにはお子さん自身も「断る勇気」を持つことです。これは大人でも難しい問題です。
ひとつの対策としては、「勇気をもてなかったら、親のせいにしていいよ」と日頃から伝えるのもよいでしょう。

「親がダメって言ったから」
「親にダメって言われているから」
と断り方を伝えることも有効です。

子どもには子どもの世界があります。仲間はずれや、一人になることも恐れています。「友達との関係を崩したくない」という気持ちもあります。でも、悪いことは悪いと、断る勇気をもてるように育ててあげることも重要です。

そして、親も一緒に問題を考えてあげるという関係性を構築すること。そのためには、日頃からのコミュニケーションをとり、何でも打ち明けられる、正直に話してもらえる関係性をつくることが大切です。

一番いけないのは子どもが誰にも話せずに一人で抱え込んでしまうこと。
「親に話してもどうせ聞いてくれない。」
「親に話しても怒られてしまう。」
「大人に言っても解決してくれない。自分で解決するしかない。」
「親が悲しむといけないから」
と話せない状況や環境にしていることこそ問題です。子どもが辛い悩みをうちあけてくれたら、その勇気をほめて、打ち明けてくれてありがとうと伝えてあげてください。

そして、
・なぜ、万引きをやってはいけないのか
・万引きをするとどうなるのか?
・もし悪いことをやってしまったら、その行動に親や家族がどれだけ悲しむか
も話をしてあげること。

そして、お子さんには「ひとりではないこと。自分や家族が味方だよ。あなたのことを愛しているんだよ」と、子ども自身の存在価値を常日頃から伝えてください。
勇気を持って断った結果、学校で一人になったり、仲間はずれになっても無理にその友達と付き合わなくてもいい、しんどかったら、休んでもいい、と親が逃げ場所をつくってあげること。
全力で子どもを守ることを一緒に考えることが大切ではないでしょうか。

世界には色々な環境で色々な常識があります。良い学校、良い会社に勤めることが全てではないです。色々な選択肢があることを伝えてください。
大人も同じように人間関係で悩むこともあります。自分の付き合う友達や仲間関係で、あり方を見直すタイミングもあります。
お子さんが「断る勇気」を持てる自己肯定感を育ててあげてください。

この機会に、お子さんがもしもの時に備えて、話し合っておくといいですね!
執筆者

ママ広場


和田 リエ
一般社団法人 ポジティブ子育て協会 代表理事

経歴
早稲田大学政治経済学部 経済学科卒業。新卒でみずほ証券会社、銀行に入社。会社員を辞めて海外(カンボジア)でのボランティア経験後、帰国し、野村證券に入社。結婚、出産を経て、2022年独立。
過去に会社員での経験を経て、女性のキャリアアップの難しさと、仕事と子育てとの両立の難しさに直面。東南アジアでの経験を通じて、「本当の豊さとは何か?」「本当の女性の自立とは何か?」を考えるようになり、起業して現在に至る。

「一般社団法人ポジティブ子育て協会」を立ち上げ、代表理事を務める。ポジティブビジネスアカデミーハピネスにてビジネスコンサルトとしても活動中。
「ママが人生を楽しむこと、幸せを感じることが子どもの笑顔と成長につながる」を理念に
全国、海外より200名以上のたくさんのママさん達が参加している。
「ポジティブママLesson」講座には1,000名以上参加中。

当協会主宰の「ポジママ・カレッジ」では、ポジティブ子育てとSNS集客を学ぶオンラインスクールを開講。修了後は「PPA認定ポジティブ子育てアドバイザー®」の認定資格を取得できる。「女性達の本当の自立と将来の子ども達への社会貢献」を目指す。

起業コンサルタントとしても活動中しており、雑誌にて記事連載、TV、ラジオにも出演中

一般社団法人 ポジティブ子育て協会
https://pojikosodate.com

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