山下智久×真夏のビーチの最強タッグ　輝く海と切ない恋のコントラストが美しい夏ドラマの決定版＜SUMMER NUDE＞

山下智久を主演に、ビーチサイドで巻き起こるひと夏の恋物語――。2013年の夏を彩ったドラマ「SUMMER NUDE」(フジテレビ系)がこの夏、FOD・TVerで開催中の「#ドラ活 浸れ、超自分的ドラマ生活。」で順次無料公開中だ。本放送から11年を経て再び注目を集める同作から、物語のはじまりが描かれた第1話を振り返る。(以下、ネタバレがあります)

海の家を舞台に繰り広げられるひと夏の物語

「SUMMER NUDE」は、2010年1月期ドラマ「コード・ブルー －ドクターヘリ緊急救命－2nd season」(フジテレビ系)以来の月9主演となる山下智久が主人公を務めた2013年の大ヒット夏ドラマ。

とあるビーチの海の家を舞台に、3年前に自分のもとを突然去った恋人のことが忘れられないカメラマン・三厨朝日(山下)と、結婚式で新郎に逃げられるという悲劇から立ち直ろうとする女性・千代崎夏希(香里奈)、そして朝日に10年片想いし続ける谷屋波奈江(戸田恵梨香)の想いが交錯する、というストーリーだ。

1話では朝日と夏希の出会いが、2話では夏希が朝日たちの町の海の家で夏の間、店長を務めることになるまでが描かれている。

山下智久、香里奈、戸田恵梨香が体現する喪失感

山下智久とビーチ、という王道の取り合わせが眩しい本作。物語のスタート時点で朝日の心を占めているのは、3年前に理由も告げず突然姿を消した恋人・一倉香澄(長澤まさみ)の面影。海辺の町の写真館で働く朝日は、香澄がモデルを務め、自分が撮影した看板に毎朝、声を掛けることが日課になっている。

一方的に終わりを告げた恋を忘れることができず、同じところにとどまり続ける朝日。解放感あふれる真夏のビーチと、「彼女の姿を思い出しても心が揺さぶられない日なんて本当に訪れるんだろうか」と淡々と自問する朝日とのコントラストが鮮烈だ。

そして、そんな朝日を誰よりも近くで見つめ続ける波奈江も切ない。香澄の面影にすら勝てない3年間を過ごし、ズタボロになった自尊心を隠して明るくふるまうけなげな波奈江は本作きっての愛されキャラクターだ。

そんな2人の前に、やはり大きな喪失感を抱えた夏希が現れて物語が動き出す。それに加えて窪田正孝や佐藤勝利、山本美月、千葉雄大ら人気者たちのフレッシュな姿も楽しめる本作は現在、FOD・TVerで順次、無料公開中。8月はこのほか、小池徹平主演の「シバトラ」や坂口憲二主演の「医龍」シリーズ、櫻井翔主演の「謎解きはディナーのあとで」などがラインナップされている。