きなこの量が半端ない、『喫茶ベレー』のわらび餅「でろん」【手みやげのネタ帖】

本誌連載「&food」担当、ライターP(ぴい)さんが毎月こっそり教えてくれる、おいしい手みやげメモ。

手渡すひと言「とろんとおいしい、きなこもおいしい」

このネーミング、素晴らしい。読んで字の如し。たっぷり敷かれたきなこの上に、できたてのわらび餅が一本“でろん”とのせられ、さらにその上にきなこがたっぷりのっている。つまり、きなこでサンドイッチになっているのだ。それをお箸とかナイフとで好みの大きさに切って、黒蜜をかけていただく。きなこの量が半端なく多く、きなこ好きにとっては夢の食べ物。香ばしいきなこの香りがほわんと口いっぱいに広がり、夢見心地になる。わらび餅はとろんと、いや、でろんと滑らかで、嚙むともちっと舌に絡みつくような食感。これ、たまんないなぁ。

『喫茶ベレー』は武蔵小山と戸越銀座のちょうど真ん中あたりにある喫茶店。行列必至の愛らしい店。炎天下、並ばずとも、お取り寄せができるってことに大拍手を贈りたい。ありがとう

わらび餅「でろん」 ¥1,680

喫茶ベレー

東京都品川区荏原1-7-12 コーポサンフラワ102 なし 12:00～18:00 日曜休

写真・文／P（ぴい）

ライター 渡辺 紀子

皆からの呼び名は、P(ぴい)。「食べるものなら、おいしくてもおいしくなくても愛おしい」を口上に、『&Premium』創刊時から食の連載「&food」を担当。