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《ナイトプール》行ったことある? “行きたくない勢”の主張「陰キャには無理」「美女ばかり」…(泣)

  • 2024.8.14

海水浴とナイトプール、注目度が逆転?

ナイトプールのイメージ
ナイトプールのイメージ

2024年8月13日(火)夜、X(旧ツイッター)で「ナイトプール」というワードがトレンド入りしました。2010年代後半から注目を集め、従来の海水浴に替わる形で若い世代から注目を集めている比較的新しいアクティビティーですが、行ったことがあるという人はまだまだ多くはないもよう。Xの投稿を追うと、どうやら行く人を選ぶレジャーでもあるようで……?

まずは海水浴の現状についておさらいします。昭和から平成にかけ、庶民にとって夏の一大レジャーであり続けた海水浴ですが、2020年からのコロナ禍を経て来場客数は減少の一途をたどっているもよう。関東の人気海水浴場の一つ、神奈川県鎌倉市(由比ガ浜、ほか)の場合、2023年度の海水浴客数は前年度比11.1%減の24万6420人。10年前の2013年度(102万8800人)の4分の1以下にまで減少しています。

隣接する藤沢市は、2023年は138万7405人で前年比4.8%と微増だったものの、コロナ禍以前の2019年比では10.6%減となっており、こうした傾向は多くの海水浴場に共通しているものとみられます。

一方のナイトプール。ワードごとの注目度とその推移が分かるGoogleトレンドによると、ナイトプールは脚光を浴びたのは2017年。以降、コロナ禍を除けば毎夏伸張している様子が見て取れます。2017年は「インスタ映え」というワードが「ユーキャン新語・流行語大賞」に選ばれた年でもあり、その人気は引き続き堅調のようです。

ナイトプールの特長は、(1)海岸と違って砂や砂利が体に付くことがないため不快感が少なく身支度もラク(2)東京都心などに複数あるためアクセスが便利(3)巨大な浮き輪やファッション小物といったSNS映えするアイテムを持ち込める(4)一般的なプールでは必須の水泳帽をかぶらなくてもよい(5)夜なので日焼けする心配がない――など。カラダを汚したくない、SNS映えしたい、日焼けはもってのほか、という若い女性たちにはうってつけのアクティビティーと言えそうです。

いいとこ取りのように思えるナイトプールですが、家族連れからカップルまで幅広い客層を受け入れてきた海水浴と違って、また別のハードルの高さがあるもよう。

Xでは「ナイトプールって完全に陽キャのたまり場だよね、絶対行けない」「陰キャにはムリな場所と聞いた」「陰キャ用のナイトプール作ってくれ BGMもライトアップもナシ、私語は禁止」「あそこへ行けるのはスクールカースト上位勢だけ」「美人と巨乳しか行ってはならない場所」……と、気後れする気持ちを吐露する投稿が多数見られます。

Instagramで「#ナイトプール」とハッシュタグを付けた投稿は、2024年8月14日現在38.8万件に上りますが、確かに見た目やスタイルに自信のありそうな女性たちの画像がずらり。全員モデルなのではと見まがうほどで、ごくごく一般的な市民にとっては行くのを躊躇してしまうのもうなずける様相です。また、全顔ばっちりメイクを施した女性客が多いことなどから「衛生面で水質に心配はないのか」と懸念する声も上がっています。

さらに、東京都心では大人料金が1万円前後する施設もザラなことも、気軽には足を運びづらい要因の一つとなっているようです。少なくとも現時点では、海水浴場や市民プールとは一線を画す特定の趣味嗜好の層に向けたアクティビティーという色が濃いのかもしれません。

またそもそも「濡れたくないから海もプールも行きたくない」という人も一定数いるようで、こうした層が増えるようであれば、令和の“水辺レジャー”のあり方を左右しそうでもあります。

(LASISA編集部)

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