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管理栄養士さんにきいてみた。夏の胃腸疲れに効く『ネバネバ×すっぱ味』レシピって?

  • 2024.8.14

夏は胃腸の調子がイマイチ、という人は多いのではないでしょうか。それは、冷たいもののとりすぎや、冷房による自律神経の乱れが胃酸の分泌低下を引き起こし、消化器官に大きな負担をかけているから。そんな夏の胃腸不調を予防&改善するためには、毎日の食生活が重要になります。

最強タッグで胃腸の不調を改善。食べて元気を取り戻そう!

「胃腸を守り、腸内環境を整える『ネバネバ食材』と、食欲を増進させて疲労回復を助ける『すっぱ味』。この2つを組み合わせると、胃腸の働きを高める最強メニューが完成します」と、管理栄養士の大島菊枝さん。

納豆、長いも、オクラ、モロヘイヤなどに含まれるねばり成分は整腸作用も高く、腸内環境を整えてくれるので、免疫力もアップ。また、レモンや酢などすっぱいものに多く含まれるクエン酸や酢酸は、エネルギー代謝をスムーズにし、疲れにくくする働きが。食欲がないときも、さっぱりと食べられるのも魅力です。

ここでは、「ネバネバ食材」×「すっぱ味」の2つの最強レシピをご紹介します! どちらも、簡単にできてアレンジ自在。もちろんそのままでもおいしくいただけます。ぜひ毎日の食卓に取り入れてみてください。

『モロヘイヤと長いものレモンしょうゆあえ』のレシピ

刻むとネバネバになるモロヘイヤは、体力の消耗で失われがちなβ-カロテンやカルシウム、ビタミン類を豊富に含むスーパー夏野菜。レモンのさわやかな酸味は、酢が苦手な人にもおすすめです。ネバネバ食材の定番、長いものサクサクとした食感がほどよいアクセントに。保存の目安は冷蔵で2日間。

材料(作りやすい分量)
モロヘイヤ……2パック(約200g)
長いも……10cm(約200g)
〈レモンしょうゆ〉
レモン汁……大さじ3
しょうゆ……大さじ2
砂糖……小さじ2
削り節……適宜

作り方
(1)モロヘイヤは葉先を摘み、たっぷりの湯で30秒ほどゆでる。冷水にとって水けをかるく絞り、食べやすい大きさに刻む。長いもは皮をむいて7mm角に切る。
(2)ボールにレモンしょうゆの材料を入れて混ぜ、(1)を加えてあえる。

【こんな食べ方がおすすめ!】


冷ややっこにオン!
豆腐にのせれば暑い日にぴったりの一品に。豆腐は消化がよく、植物性のたんぱく源としても優秀。トッピングしたみょうがの香り成分・α-ピネンには食欲増進効果も。

中華スープの具に
鶏ガラスープの素(顆粒)少々を加えた湯150㎖に、大さじ2ほど混ぜ、粗びき黒こしょうをふれば、さっぱり味の中華スープが完成! ナンプラーを加えても◎。

ゆでた鶏ささ身にオン!
良質なたんぱく質+ビタミン類を豊富に含む鶏ささ身も疲労回復効果の高い食材。ゆでた鶏胸肉や豚肉と組み合わせてもOK。好みで練りわさびを添えて。

『納豆とめかぶのピリ辛すっぱあえ』のレシピ

発酵食品の代表格「納豆」の整腸作用はピカイチ。ナットウキナーゼという酵素が血液をサラサラにしてくれます。また、「めかぶ」は低カロリーでビタミン&ミネラルが豊富なのが魅力。めかぶに含まれるフコイダンには免疫力を高める効果も。にんにくの香りと豆板醤の辛みが食欲をそそります。保存の目安は冷蔵で2日間。

材料(作りやすい分量)
納豆……2パック(約100g)
めかぶ(味のついていないもの)……2パック(約100g)
〈ピリ辛すっぱだれ〉
酢……大さじ2
市販のめんつゆ(3倍希釈のもの)……大さじ2
白いりごま……小さじ2
豆板醤……小さじ1/3
にんにくのすりおろし……少々

作り方
ボールにピリ辛すっぱだれの材料を入れて混ぜ合わせる。納豆、めかぶを加え、さっと混ぜる。

【こんな食べ方がおすすめ!】

ご飯にオン!
そのままご飯にかけても美味ですが、卵黄をプラスするのがおすすめ。とろりとした卵黄とのコンビネーションが絶品! 栄養価もアップします。

冷やしぶっかけうどんに
冷やしうどんにのせ、めんつゆをかけると、のどごしのいいさっぱり麺が完成。抗酸化作用の高いトマトを添えて。万能ねぎをトッピングし、ごま油をかけて風味アップ。

いかの刺し身といっしょに
いかの刺し身に添えて、いか納豆に。おつまみにもぴったりの一品です。青じその葉などの香味野菜は食欲増進の効果あり。まぐろのぶつ切りとあえても。

★★★
つるりと食べやすい「ネバネバすっぱ」メニューですが、よくかむことも忘れずに。よくかむことで唾液が多く分泌され、唾液に含まれる消化酵素が胃腸への負担をさらに軽くしてくれますよ。

教えてくれたのは……

大島菊枝さん

フードコーディネーター・管理栄養士。おいしさはもちろん、栄養学に基づいたヘルシーなレシピに定評あり。料理雑誌をはじめ、さまざまなメディアで活躍中。食品メーカーなど、企業のレシピ開発にも携わっている。

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