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子どもが考える“いいこと”って、大人にとっては…? 子育てマンガで人気の白目みさえさんによる絵本『いいことかんがえた。』

  • 2024.8.13

『子育てしたら白目になりました』(KADOKAWA)や『脱力系育児マンガ 日々白目むいてます』(SBクリエイティブ)などで人気のマンガ家・白目みさえさん。精神科で心理カウンセラーとして働きながらも年子の育児をこなす、白目を剥くほどバタバタな日常などを面白おかしくマンガ化しています。読んでいると「うちだけじゃない!」と元気をもらえるのが白目さんのマンガの素晴らしいところ。そんな白目みさえさんが絵本を出版したのが『いいことかんがえた。』(しろめみさえ/石田製本株式会社)です。

本書の主人公はつきちゃん4歳。おままごとをしている時、トイレに座っている時。何気ない日常の1コマで、つきちゃんは「いいことかんがえた!」と何かを思いつきます。

思いつくのは…… 今日の夕飯で食べたいもの? 上手に字を書く方法? ではありません。ふすまに絵を描いたり、水たまりに飛び込んだり、ほとんどがいたずら。

とここまで書いていて思いましたが、親から見たらいたずらでも、つきちゃんからみたら本当に「いいこと」なのでしょう。我が家でも毛糸の紐を全部出したり、チョコソースを壁に塗りたくっていたり、だいたい親にとって「いらんこと」をしている時の子どもの顔っていつもキラキラしていた気がします……。勝手に親目線でいたずらと決めつけて怒ってしまっていたな、と当時を反省しました。と言っても子どもが4歳前後の頃は長いイヤイヤ期のゴールが見えず、一番精神的に余裕がなかった時期。きっとこの気づきを抱えたままタイムマシンで当時に戻っても同じことを繰り返す自分が目に浮かびますが……。

ところでこの本を小学2年生の長男と読んだら、本人は大爆笑。「なにやってんの!!」と笑い転げていました。あなたもほんの数年前は同じことしてたけどね……!

とにかくいいことかんがえた時の顔がたまらなくかわいいつきちゃん。シンプルな絵とシンプルなストーリーですが、つい何度も読みたくなってしまいます。

文=原智香

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