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子どもや夫の好き嫌いはどうしたら克服できる? 解決する究極の方法【指示されることを嫌う心理とは?!】

  • 2024.8.22

楽しく健康的な食生活を実現する秘訣をご紹介。

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「家族の健康を考えるとき、食事の好き嫌い問題は避けて通れない課題です。子どもが野菜を嫌がり、夫が不健康な食べ物を好む状況に直面したことはありませんか? そんな時、無理に食べさせようとしても反発されるだけです」と、ヘルスコーチのAYUMIさん。ここでは、カウンセリングを通じて培ってきた経験をもとに、家族が自然と健康的な食べ物を好むようになる方法を教えてもらった。自主性を尊重しながら、楽しく健康的な食生活を実現する秘訣をぜひ参考にして!

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野菜を食べるように言われると、文句を言い、反抗します。

「うん、体にいいから食べよう! おいしいよ! ありがとう」と言われることは稀でしょう。そのような言葉や態度を期待して食事を提供しても、多くの場合、「食べたくない、美味しくなさそうだけど仕方ないから食べる」といったネガティブな反応が返ってきます。私たちは誰もが自主性を持ち、他者からのコントロールや影響を受けないことを望んでいます。子どもであっても主導権を持ちたいと思っているため、野菜を食べるように誰かから言われると、身構え、拒否し、やらない、文句を言う、反抗するといった行動を示します。

指図されると誰だって抵抗したくなります。

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心理学では「心理的リアクタンス」という認知バイアスがあります。これは、何かをするように強制されていると感じたり、自分で選択する自由が脅かされていると感じた時に、自由を取り戻そうとして無意識に反応する心理的防衛メカニズムのことを指します。

食事の場合、どのような理由であれ「これを食べなさい」と言われることで、「これを食べないといけない、選択の自由がない、自由が脅かされている」と感じます。そのため、選択の自由を取り戻すために反抗的な態度や否定的な反応を示すことになります。

この反応は、子どもがこれから食べ物を食べようとしている時にも現れます。例えば、子どもが「美味しそうだな、食べようかな」と思っている時に親から「おいしいから食べなさい」と言われると、急に食べたくなくなったり、イライラして反発し、結局食べないといった行動を引き起こします。これは、すでに自分で選択して食べようとしていたにもかかわらず、指図されることで自由が奪われたと感じ、親のルールに対する抵抗として現れるのです。

Ada daSilva

ではどうすれば、文句や反抗的な態度なしに自分の食べてほしいものを家族に食べてもらえるのでしょうか?

私は長年カウンセリングを通じて、家族間の好き嫌い問題を解決してきました。好き嫌いのある子どもや野菜嫌いの夫、健康的な食事に対して抵抗感を持つ家族に対し、反抗的な態度なしに自発的に食べるように導いてきました。結果的に、スーパーで子どもが野菜を先にカゴに入れ、夫がオリーブオイルだけでサラダを食べるようになる家庭を多く作り上げてきました。今日は、長年にわたって培ってきた経験から、とっておきの方法をご紹介します。

究極の「4つのステップ」

 

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ステップ1:自分だけ楽しんで食べましょう

最も効果的な方法は、食卓で自分だけが楽しんで食べることです。ここで言う「家族に食べてほしいもの」とは、ダイエット食品のような特別なものではなく、自然な野菜や果物などの食材を指します。本心から美味しく楽しんで食べるのがポイントです。子どもや夫には決して押し付けず、「ああ、美味しいわ、最高だわ」と幸せそうに食べる姿を見せましょう。健康はあなたにとっても重要なことです。その様子を見ている子どもや夫は、食べるかどうかを自分で選択できる自由を感じます。これにより、彼らの共感を育み、食べ物に対する前向きな説得力が高まります。その日は食べなくても、1週間後に興味が湧いて「少しちょうだい」「食べてみたい」と言い出すかもしれません。

musmus culus

ステップ2:どんな時も共感を押し付けない

子どもや夫が食べ物に興味を持って食べた後も、決して自分と同じように感じてほしい、共感してほしいと考えないようにしましょう。「美味しいよね? だから言ったでしょ」といった言葉は避けてください。こうした言葉を口にすることで、彼らが本当は美味しいと思ったとしても、反発して「やっぱり美味しくないからいらない」と言う可能性が高くなります。彼らが自分に自主性があると感じられると、反発が減ります。彼らの自主性を奪おうとせず、「どう?」と笑顔で聞いてみるのが良いでしょう。彼らが何と言っても、それがあなた自身を否定するものではないので、ガッカリする必要はありません。

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ステップ3:あなたは食べ続けて効果を話す

たとえ「やっぱり美味しくない」と言われたとしても、あなたが食べ続けることをやめないでください。キッチンでこっそりではなく、食卓で家族に見せながら食べることが重要です。元々あなたが好きで、もしくは健康に良いと思ったから食べ始めたものですよね?

その食材を食べることで体が軽くなったり、便通が良くなったり、肌艶が良くなったりするなどのポジティブな変化があれば、それは素晴らしいことです。その変化を子どもや夫にも伝えましょう。ただし、「だから食べて」とは言わずに、自然な会話の中でその効果を共有するだけに留めます。

家族が食べないからといって、あなたがその食材を食べるのをやめる必要はありません。むしろ、楽しんで食べ続けることで、その食材に対するポジティブなイメージを家族に伝えることができます。

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ステップ4:彼らに選択の自由を与え、一緒に楽しむ

スーパーやコンビニ、食卓で、常にあなたがその食材を最初にカゴに入れ、楽しんで食べる姿を見せ続けることで、その食材に対する前向きな経験が蓄積されます。すると、子どもたちが率先してその食材を見つけたり、夫が食べ始める時が訪れます。そんな時は、「美味しいね、幸せだね」と言いながら一緒に食べ、その時間を楽しんでください。驚くかもしれませんが、常に彼らに選択の自由を与えることは、指図したりコントロールしようとするよりも強力な方法です。

まとめ

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文頭で、誰もが自主性を持ち、主導権を取りたいと思っていると書きましたが、あなたもそうでしょう。成長過程で親に指図されたことに反発した経験があるのではないでしょうか。人間とはそのような生き物です。また、食べ物の好みや必要性は年齢、性別、季節、環境によって変わることを理解しておいてください。あなたが良いと思っても、家族の年齢や性別、運動量によっては欲しない、つまり体が必要としていない場合もあります。このような知識を持つことで、家族との食事に対する考え方が楽になります。とにかく、あなたが家族に食べてほしいと思うものを、何よりもまずあなた自身が楽しんで食べることが大切です。そのポジティブなエネルギーが、家族の食卓を自然に変えていくでしょう。


AYUMI 米国認定ホリスティックコーチ

NYの栄養学校にてホリスティックヘルスコーチの資格を取得、栄養指導者として女性たちの人生向上をサポート。世界100種類以上の食事理論、ライフスタイル、文化に精通する経験から、個人カウンセリング、企業プログラム、商品企画、など多方面で活躍中。プログラム後は「人生が変わった」「食の悩みがなくなった」「パートナーや周囲との関係が良くなった」との声も。センスあふれるSNSにファンも多い。

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