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女性ならではの今どきのワークライフバランスのとり方

  • 2024.8.13

女性ならではの今どきのワークライフバランスのとり方

出典:シティリビングWeb

ある「幸せ」に関する研究によると、健康と人間関係とお金に次いで重要な要素は「自己決定」である、ということが分かっています。「自分で決める」という「意志」が【健康・お金・暮らし・職場】において反映されているかどうかが、あなたの幸福度を決めています。

ワークライフバランスとは、仕事を生活と調和させること。家事育児介護は女性の仕事という文化価値観的な思い込みが未だ根強いため、筆者は、「ワークライフバランスは無理やり取ろうとしなくてもいい」という主張をしている立場です。困ったときはお互い様の精神で、感謝と思いやりを持って所属するコミュニティごとに、対話と情緒的交流、心理的安全性を持って支え合って保っていくべきなのが「ワークライフバランス」なのです。

プロフィール/西村麗子

フリーキャリアカウンセラー。著述家。

Association of Research for Career & Art (通称:アルカ)代表。

名古屋大学経済学部卒業後、(株)リクルートを経て独立。名古屋大学・名古屋市立大学元非常勤講師。延べ3000人を超える個人カウンセリング実績や、大学・企業・NPO・地域コミュニティでの300回以上の研修・講演・講義の登壇実績を持つ、多様な人の生き方・働き方を支援するキャリア支援のプロフェッショナル。 著書に「自分らしいキャリアを拓く羅針盤」「宇宙一楽しい発達凸凹ちゃんの育児ソリューション」

ワークライフバランスのとり方の鍵は、自分で決めたかどうか

今どきのワークライフバランスのとり方の鍵は、自分で決めたかどうかということ。仕事を優先するのか、生活を優先するのか。全ては自分が決めているのか?と自問してみてください。健康を維持することやお金を稼ぐことは自分自身の責任においてなすべき当然のことですが、女性だからということだけでやらなくてもいいことをやりすぎていないか見直してみてほしいと思います。

また、一部の資産家などの人を除き、暮らしを成り立たせることと、所属する職場で与えられた職務を全うすることは、社会人として基本的な営みだと言うまでもありません。子持ち様、おひとり様等個人の意思決定だけではどうすることもできない家族属性までもが取りざたされ、なんとも世知辛い”今どき“の空気感に戸惑う方も多いのではないでしょうか。

キャリアにアップもダウンもないように、「ライフ」は生活であると同時に生命活動そのものと捉え直してみてください。子どもがいてもいなくても、老若男女問わず誰もが、才能や能力・個性通り社会に貢献することで生活が豊かになります。また、「ワーク」は、労働の対価として働くことに限らず、公義での「職に就くこと」と捉えれば、ボランティアでの無償労働も立派な「ワーク」だということが可能です。

ワークライフバランスを取れる「絶妙なポイント」を見出してみて

夫婦は最小単位のコミュニティだという考え方になることで、自ずと個々人の持つワークとライフのバランスのとり方が見えてきます。人は一人では生きていけませんが、健康を害するまで働く必要はないし、お金は必要なだけあればいいはず。暮らし面においても最低限度の文化的暮らしができれば充分ではないでしょうか。職場というコミュニティの中でも、今は過渡期と割り切って新しい働き方を各自が見出していくべき面白い時代ということに認識を変えてみて欲しいなと思います。

三尺三寸箸の法話を持ち出すまでもなく、私欲よりも利他が大きな力を持つ時代となりました。損得勘定では計ることができない女性の持つしなやかさや、粘り強さ、包容力などは男性には理解されにくい生まれながらの「気質・性質」である強みでもあります。女性である筆者の視点からすると、読者の皆さんには、ワークライフバランスを取れる「絶妙なポイント」を見出すべく、利他心を持って自己決定しながら、試行錯誤を続けてみてほしいと願うばかりです。

HAPPYは瞬間心に浮かぶ幸せという感情。Well-beingは幸せだなあという状態が長く続いていること。皆さんのHAPPY CAREERが、持続的でありますように!

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