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未婚でママの道を選んだ弁護士・島田さくらさんに聞く、仕事と育児に大切な「割り切り術」

  • 2024.8.12

仕事や育児に忙しくて、毎日があっという間に過ぎてしまう……。がんばっている証拠ではあるけれど「こんなのでいいのかな?」とモヤモヤしてしまうこと、ありませんか? そこで今回は『朝生ワイド す・またん!』や『情報ライブ ミヤネ屋』で、コメンテーターとしても出演している弁護士の島田さくらさんに、忙しい毎日を乗り切るコツをうかがいました。

( Index )

  1. 弁護士として、ママとしての1年目は記憶が曖昧なほど多忙な日々
  2. 結婚して家族3人に。思春期に突入した息子さんは……

弁護士として、ママとしての1年目は記憶が曖昧なほど多忙な日々

島田さんのプロフィールを拝見し、「未婚でママ」という言葉が印象的でした。当時の心境を教えていただけますか。

戸惑いはありましたが諦める気持ちもなかったので、自分の中で産むことに迷いはなかったですね。私が弁護士1年目のときで、息子はまだ0歳。「育児と仕事、どう両立していたんですか?」とよく聞かれるんですけれど、両立もなにも、全部ひとりでやるしかなかったです。だから、息子が赤ちゃんの頃の記憶があまりないんですよ。

それくらい毎日が忙しかったんですね。

まだ仕事は1年目で手の抜きようもないですし、いろいろ覚えることも山ほどあって。でも両親は九州で、頼るのは難しく、ほぼひとりで子育てしていました。保育園には本当に助けてもらってありがたかったです。

覚えているのが、子どもが1歳のとき。冬に私が風邪を引いてしまって、息子は元気だけど、私が保育園に連れて行けないんです。ほかの誰も息子の面倒を見られないから、病院へ行くにしても子どもを連れて行かなきゃいけないし、結構大変でしたね。そのときに思ったのは、まずは自分の体調を一番大事にすること。息子が風邪を引いたときは私がどうにかできるけど、私が倒れたらもうどうにもならない。だからそこは割り切って、まずは「自分の体調」を第一に考えるようになりました。

「割り切り」は働くママにとって大きなヒントかも知れませんね。

そうですね。弁護士になりたての頃、お子さんがいる弁護士の先輩に「できないことは『できない』と割り切ったほうがいいよ」というアドバイスをいただいたんです。がんばって無理すればできるかもしれないけれど、それだと続かないですよね。
だから、周りの人に「これ以上はできない」と分かってもらっておいたほうが周りも調整しやすいからって。ちゃんと自分なりに線引きをして、無理をしないことが大事かなと思います。

結婚して家族3人に。思春期に突入した息子さんは……

「ちょっと落ち着いてきた」と感じたのはいつ頃ですか?

息子が小学2年生になった頃ですかね。小学1年生までは、本当にドタバタしていました。週末もひとりでは過ごせないので一緒に遊んだりしていたんですけど、2年生になるとひとりで友だちの家に行ったり、友だちをうちに呼んで遊ぶようになりました。

島田さん自身、2020年にご結婚されたんですよね。家族3人で暮らすようになり、生活に変化はありましたか?

息子が小学3年生のときに、今の夫と結婚しました。夫は皿洗い担当で、息子は風呂掃除と洗濯物畳みをしてくれます。でもこれは小学生になる前からやってもらってますね。とにかく、息子もできるようになってもらわないことには、永遠に私がやるしかないなと思ったので。

そんな息子さんも、今はもう中学生なんですね。

最近は「今日何したの?」と聞いたら「いろいろ」。「誰と遊ぶの?」と聞いても「友だち……」。小学校高学年の頃、前日の夜になって急にポツリと「明日、お弁当いるんだけど」って言われて「えぇっ!?」って慌てることもありました。そのときは冷蔵庫にあるものを詰めるしかなくて、ごはんと卵とウィンナーでお弁当を作りましたよ。そんな感じでもともと口数は少ないタイプなんですけど、思春期の中学生男子となると、だいたいそんな感じみたいです(笑)。

ご自身の経験談を、赤裸々に語ってくださった島田さん。大変だった時期のエピソードも、その大変さを吹き飛ばすようなユニークな語り口でお話しいただき、笑い声の絶えないひとときとなりました。後編では、島田さんが今ハマっている趣味や、息子さんとの心温まるエピソードを紹介します。お見逃しなく!

弁護士法人AdIre法律事務所 島田さくら

熊本県出身。中央大学法学部、大阪大学大学院高等司法研究科卒業。弁護士(東京弁護士会所属)、2級知的財産管理技能士、2級FP技能士、宅地建物取引士(有資格)、JADP認定 夫婦カウンセラー。現在、『情報ライブ ミヤネ屋』や『朝生ワイド す・またん!』などにコメンテーターとして出演中。

写真/anna 文/中野純子

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