夫のモラハラが原因でうつ状態に…自分を責めてしまう、モラ被害妻のつらい状況

皆さんとパートナーはどのような関係ですか？本来、夫婦とは対等であるべきですよね。価値観の違いや、すれ違いがあっても、時に本音でぶつかったり、認めあったりして、絆を深めていくものでしょう。しかし、どこかでパワーバランスが崩れてしまうと、モラハラなどの社会問題に発展してしまうこともあります。モラハラ被害者は、なぜギリギリまで自分を追い詰めてしまうのでしょう。なかなかモラハラパートナーから離れられいのはなぜなのでしょう。『モラハラ夫から逃げてきた』を読み、モラハラの恐ろしさを知ってほしいと思います。

執着めいた夫の愛情がうれしいときもあった

主人公が育った環境は決して恵まれているとは言えませんでした。アルコール依存症の父親からは十分な愛情を注がれず、いわゆる機能不全家庭で育った主人公。

大きくなり、アルバイト先の上司と付き合うようになり、のちに結婚します。夫はもともと心配症でした。誰といるのか、どこにいるのか、主人公の行動を把握したがる人でした。しかし、それが主人公にとっては愛されていると感じ幸せだったのです…。

夫のモラハラで、自分を追い詰める日々

モラハラは周囲に気付かれにくい特徴があります。誰かが一緒いるときは、とても温和で優しく気がきく夫。しかし二人になると態度が豹変する、というパターンがよくあります。主人公の夫も誰かの前では、モラハラ的態度をとることはなかったようです。そのため、誰かに相談をしても分かってもらえないと諦めてしまう人もいるのでしょう。

怒らせた自分が悪い、自分さえ気を付ければ、そんな風に自分を責めてしまうと、モラハラの負のループに陥ってしまいます。知らない間に自分を追い詰め、心身に悪影響を及ぼしてしまうことあるのです。

誰かに相談をすることは、とても勇気がいることでしょう。しかし、最初の一歩を乗り越えることができれば、きっと理不尽な現状から解放される道が開かれます。

自分のことを大切にしてほしい

モラハラを経験して、離婚を決意する人もいるでしょう。しかし、モラハラ被害者は働くことを制限されている場合もあり、経済的な自立が難しく、諦めてしまうこともあると言います。

たしかに、経済的な後ろ盾がなく、子どもを養うというのはとても不安ですよね。そういうときは行政に相談をしてみてください。就労支援、援助などのさまざまな窓口や手当があります。

支配されおびえて暮らす日々よりも、自分と子どもの笑顔を自由のために、生きることを優先してほしいと思います。モラハラ被害者がこれ以上、理不尽に自分を追い詰めることがないようにしてほしいと願います。自分ことを大切にしてもらいたいですよね。

原案：はぴはろ

イラスト：西谷まみ

著者：ゆずプー