４０階からの絶景と楽しむ「桃ヌン活」、近年はかわいさ重視

４０階からの眺望を楽しめる大阪・中之島のラグジュアリーホテル「コンラッド大阪」（大阪市北区）のアフタヌーンティー。８月から開催中の「ピーチファズ・ブリーズ」では、旬の桃を華やかに散りばめたスイーツ＆セイボリーを堪能できる。

空に浮かぶリボンのようなティースタンドは、ホテルのアイコニックな螺旋階段を模したもの。その美しい曲線に１０種のメニューが並び、１段ずつ小さな宝物を探すわくわく気分に。今回は「ＰＡＮＴＯＮＥ（世界共通の色見本）」の２０２４年トレンドカラー「ピーチファズ」に合わせ、柔らかなベージュ系ピンクやオレンジの素材を取り入れたそう。

スイーツは、小さな桃のフォルムが目をひく「ピーチ」（カボスのコンポート）、タンポポの綿毛から着想を得たという「ピーチとルバーブ」（ピスタチオタルトに赤ワインでコンポートしたピーチ＆ルバーブ）など、愛らしい見た目と独創的な組み合わせが光る。ミニグラスにレモングラスジュレが入った「ピーチベリーヌ」は、球体ゼラチンを崩すとピーチ＆洋梨のソースがとろりと流れ出す仕掛けも。

海老、イクラ、スモークサーモンなどオレンジ色調の素材がそろうセイボリーは５種。ミニグラス「キャロットピーチスムージー」やミニトースト「キャラメライズピーチクロスティーニ」には桃を取り入れ、スイーツとの相性も抜群。夏にぴったりなスパイシーさを味わいなら、ビーフや錦糸玉子をチリソースで和え、生地のホテルロゴが映える「スパイシービーフラップサンドイッチ」がおすすめとか。

ヌン活の主役でもある紅茶は、シンガポール創業のラグジュアリーティーブランド「ＴＷＧ Ｔｅａ」から１０種以上がスタンバイ。実際の茶葉から花々やスパイスなど好みの香りをセレクトでき、人気の高い「Ｃｏｎｒａｄ Ｏｓａｋａ Ｔｅａ」は烏龍茶＆ランの香りのオリジナルブレンド。フレンチアールグレイの茶葉を使ったスコーンとともに楽しみたい。

ホテル担当者は「写真撮影を楽しむ若年層のお客さまも多く、近年はクラシックさだけでなく『かわいい』要素も意識しています。今回はテーマカラーの印象「柔らかみ」を表現したメニューで、あたたかい穏やかな気持ちになっていただければ」と話す。

アフタヌーンティー料金は１人７５００円。時間ごとに表情を変えるパノラマビューが魅力の４０階「４０ スカイバー＆ラウンジ」にて、１０月３１日まで開催。開始時間は昼１１時～夕方６時の４部制で、利用は２時間制（ドリンク提供は９０分間）。

取材・文／塩屋薫