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同棲中の彼に疲れて既婚者と交際… 女性が「不倫に足を踏み入れたきっかけ」【前編】

  • 2024.8.11

同棲中の恋人の態度に不満を感じ、既婚者との恋に溺れていく女性もいるようです。メンタル心理カウンセラーの並木まきが、30代で不倫に沼ってしまった結果、悲劇的な展開を迎えた女性のエピソードをお届けします。

彼氏に不満だらけで既婚者と関係を…

夏美さん(仮名)は、6歳年上の恋人と同棲4年目を迎えたときに、自分を女性として扱わなくなってきた恋人に対して、不満を抱きながら生活をしていたとのこと。そんななか、仕事の関係で知り合った10歳年上の既婚者から誘われるがままに不倫の道へと足を踏み入れてしまいました。

「すでに恋人とはレスでしたし、家でも会話はなく、家事分担とは名ばかりで私の負担がかなり大きくなっていたんです。そんな生活には、もはや不満しかなくて…。だけど経済的な理由から別れを切り出すこともできないままでした。そんなときに、大宮さん(仮名)から口説かれて付き合い始めたんです」

大宮さんは年上の既婚者。不倫への抵抗感はあったものの、「どうせ短期の遊びだし」と深く考えなかったといいます。大宮さんとのデートは月に2~3回で、食事をしてからホテルに行って、日付が変わる前に解散するのが定番だったそうです。

彼氏への背徳感がやがて優越感へ

不倫を始めたことによって、同棲中の恋人への背徳感を感じていたと話す夏美さんですが、やがてその背徳感が優越感へと変わっていったそう。恋人の収入では滅多に行けない高級レストランやラグジュアリーホテルに、不倫相手のおかげで出入りするようになった自分に強い満足を得ていたとか。

「優越感のおかげで、同棲中の恋人へのイライラもすっかり解消しました。彼が不愉快な態度をとっても、“私にはもうひとり恋人がいるし”っていう安心感が強かったんですよね。
大宮さんとは不倫ではありましたけれど、私は結婚をしているわけではなかったので、“大宮さんの妻にさえバレなければ大丈夫だろう、全てはうまくいくはずだ”という根拠のない自信もありました」

割り切った不倫を楽しみながら、同棲をしている本命の恋人との関係も穏やかに続いていた日々は、夏美さんにとって「理想とも言える環境」だったと振り返ります。

恋人に対する歪んだ感情が引き金となって、不倫に足を踏み入れてしまえば、事態はどんどん複雑になっていくだけでしょう。本人は軽い気持ちでも、不倫はこれまで築き上げた全てを破壊する行為です。どんな事情があるにしても、既婚者と関係を持つべきではないのは言うまでもありません。
©mapo/Adobe Stock ©kapinon/Adobe Stock

文・並木まき

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