本人たちはどんなに純愛のつもりでも、不倫は人の家庭を壊す行為です。そこには常にリスクが付きまといます。今回はその事実を甘く見て悪びれずにいた女性のエピソードを友人が聞かせてくれました。
※この記事は、過去の人気記事を再編集しています。
悪気なく不倫を続ける日々
これは数年前、私が既婚者の男性と不倫をしていたときのエピソードです。当時、私は20代半ば。彼は一回り以上年上の会社経営者でした。
マッチングアプリで出会った私たちは、すぐに意気投合。彼に妻子がいるということは初めから分かっていましたが、夫婦仲が冷め切っていると聞かされていて、あまり深く考えていませんでした。
彼は私に惜しみなくお金を使ってくれていましたし、そのうち妻子を捨てて私のほうに来るだろうと思い上がっていたのです。
本当に浅はかで、罪悪感も全く持っていませんでした。
急に彼から連絡がなくなったけど
しかし、その年の11月ごろ、彼からの連絡が突然途絶えます。
それでも私は「駆け引きのつもりかな? どうせすぐ連絡してくるでしょ♡」と余裕たっぷりでした。私の気を引くために、あえて連絡をしてこないのだろうと思っていたのです。
予想通り、それから1か月ほどたった12月の半ば、彼から久しぶりにLINEが!
そこには「しばらく連絡できなくてごめんね。クリスマスは2人っきりで過ごしたいな。とっておきのプレゼントも用意しているよ」と書かれていました。
「ほらね、やっぱり!」と私は鼻高々。「結局は奥さんや子どもより私のことが好きなのよね~♪」と、クリスマスを心待ちにしていたのですが……
クリスマス当日、予想外の展開に──!
迎えたクリスマス当日。
彼から指定された待ち合わせ場所に行くと、なんとそこには憔悴した表情の彼と一緒に、妻の姿が!
妻は「メリークリスマス♡ こちら、私からのクリスマスプレゼントです。詳しいことは後ほど弁護士からご連絡しますので、楽しみにしていてくださいね」と言い、私に封筒を差し出しました。
そこには、不倫の証拠の数々と慰謝料の請求書が……。
彼は気まずそうな表情をしたまま、結局一言も発することなく、妻に言われるがまま去っていきました。
不倫の代償は大きかった
あとから知ったのですが、連絡が取れなくなった11月ごろにはすでに不倫は妻にバレ、彼のスマホも没収されていました。
クリスマスの件をLINEしてきたのも彼ではなく妻。それなのに、私は「奥さんより私のほうが上」と思い込んで浮かれていたのです。妻のほうが何枚も上手でした。
圧倒的な差を見せつけられ、私に成すすべなどなく……。それから数年間は慰謝料の支払いに追われる日々に。
今はようやく清算できましたが、もう2度と不倫はしないと心に誓った出来事になりました。
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:藍沢ゆきの