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健康診断で尿たんぱくが… 尿たんぱくの数値が最も改善した方法とは?【体験談】

  • 2024.8.11

40歳のころから健康診断の尿検査で、尿たんぱくの数値に異常が見られ始めました。正常値は「出ていない」という意味の「−」(マイナス)ですが、この年の健康診断では「少し出ている」を示す「+ −」(プラスマイナス)になっていたのです。ひどくはないものの少し出ている状態なのでとても不安になったのですが、あることで改善したのでそれについて紹介します。

健康診断で初めて尿たんぱくが出て不安に

尿たんぱくの数値に異常が見られるようになったのは40歳のときからだったと思います。年に1回ある会社の健康診断で、尿たんぱくの数値に「+ −」が付いていたのです。正常値は「−」なので、尿たんぱくが少し出ているという状態でした。今まではずっと正常値だったため、急に尿たんぱくが出るようになったことにとても驚いたと同時に不安になりました。ネットで調べたところ、尿たんぱくの値が「1+」になると慢性腎臓病(まんせいじんぞうびょう)と診断されることもあるようです。

私は以前まで栄養士をしていたことがあり、重度の腎臓病患者向けの食事を考えていたことがあります。腎臓病は食事療法が必要な病気なので「たんぱく質の量を抑える」「塩分は少なめ」「足りないエネルギーは砂糖で補う」ことに気を付けて食事を作っていました。ご飯に入っているたんぱく質の量も抑えないといけないため、医療用の低たんぱく質ご飯を使うことがありました。腎臓病になるとおいしい普通のご飯も食べられなくなり、肉や魚も控えないといけなくなることを私はよく知っているので、一気に不安に襲われました。

慢性腎臓病にならないために

以前通っていた栄養士養成学校で腎機能は一度悪化すると回復しないということを学びました。そのため「今後の健診でも尿たんぱくが出続けるかも」と考えて、これ以上悪くならない方法を探すために慢性腎臓病の本を購入して読んでみることに。

その本には、ひと昔前は安静第一が原則だったけれど、今は運動を推奨していると書かれていました。おすすめの運動がいくつか挙げられている中でウォーキングやサイクリングも良いと書かれていたため、私はウォーキングをすることに。本には週に4~5回、20分~1時間のウォーキングを推奨すると書かれていたのですが、私には40分が短くも長くもない時間で歩きやすかったので、ほぼ毎日40分ほどウォーキングすることにしました。

ウォーキングを始めた翌年41歳のときの健診では、尿たんぱくの結果は「+ −」。前年と同じで悪化はしていなかったので安心しました。ただ1つ変化があったのは血液検査の値であるクレアチニンです。去年はクレアチニンの値が高いことを示す「H」が付いていましたが、ウォーキングや筋トレを始めたためか下がって正常値に入っていました。本によるとクレアチニンとは腎機能の指標の一種だそうで、値が下がっていたのは運動が効いているのかもしれないと感じました。

キープしていた値に変化が

尿たんぱくの数値に変化があったのはさらに翌年42歳の健診でした。前回より悪くなったことを示す「+」が出たのです。筋トレはしたりしなかったりでしたが、ウォーキングはほぼ続けていたのでショックでした。医師いわく、体調が悪かったりストレスがあったりすると尿たんぱくがいつもより多く出るとのことで、たしかに前日にあることで心が不安定になり、その日の夜は眠れていませんでした。きっとそれが原因だったのだと思います。

そこで、その次の年は、健診の前日はなるべく安静に過ごすよう心掛けることに。その結果また「+ −」に戻り、クレアチニンも正常値を維持でき、43歳から45歳までは何の変化もありませんでした。ですがその後仕事が忙しくなったこともあり、ウォーキングや筋トレに時間をなかなか割けないまま1年が経過。そして、「もしかしたら次は悪いほうに値が変わっているかもしれない」と思いながら46歳の健診の朝を迎えました。

少し緊張しながら結果を見てみると……なんと! 尿たんぱくの出ていない「−」だったのです。 もしかすると、健診の2カ月くらい前から通勤に自転車を使い始めたのがよかったのかもしれませんが、わずか2カ月での回復に驚くとともに歓喜しました!

まとめ

通勤には往復15分ほど自転車をこいでいて、軽い坂道もあるので結構息が切れます。健診まで2カ月ほどしか乗っていないのに尿たんぱくが正常値の「−」になるなんてうれしい驚きでした。今は本当にほっとしています。この7年間でウォーキングや腹筋、脚の筋トレなどを同時にしていた時期もあったのですが尿たんぱくが正常値に戻ることはなかったのに、私にとって自転車に乗ることが一番の改善方法だったようです。脚とおなか周りに筋肉が付いたのもうれしい副産物でした。今後も自転車通勤は続けるようにして、さらにはなるべくほかの運動をすることも視野に入れて生活したいと思います。

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。

著者:近藤葉月/40代女性。自分のしたいことを追求しすぎて、結婚もせずアラフィフ直前に。楽しく自分らしく生きるために日々模索中。栄養士・調理師の資格持つ。趣味は料理とパン作り、食べ歩き。

イラスト/マメ美

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年5月)


監修者:医師 窪田 徹矢 先生

くぼたクリニック松戸五香院長。獨協医科大学医学部卒業。千葉医療センター、成田赤十字病院で研修を積み、国保松戸市立病院泌尿器科に勤務。その後千葉西総合病院泌尿器科にて医長、部長を歴任。2017年、くぼたクリニック松戸五香を開業。日本泌尿器科学会専門医・指導医。専門医である泌尿器科および皮膚のトラブル、生活習慣病を含めた内科まで幅広く診察。メディア出演も多数あり、医者YouYuberとしての情報発信もおこなっている。

ベビーカレンダー/ウーマンカレンダー編集室

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