「フワちゃん騒動」まだ“どうしても許せない”人たちの心理とは？過去のいじめ体験に重ね合わせ…（涙）

“被害者”やす子が「幕引き宣言」したものの

タレントのフワちゃんさんが2024年8月、X（旧ツイッター）でお笑い芸人・やす子さんに対して誹謗中傷するような投稿をし削除する事案が発生してから11日（日）で1週間。フワちゃんさんがやす子さんに直接謝罪し、またやす子さんが「フワちゃんさんのことめちゃめちゃ許してます！もう終わりましょう！！」と投稿し“幕引き宣言”したものの、一部ユーザーたちの間では今なおこの問題がくすぶり続けています。

「先日のわたしの投稿について やす子さんへのお詫びと、皆様へのご報告です」と書き添えた文書を、フワちゃんさんがXにアップしたのは2024年8月8日（木）21時30分。丸2日間が経過した同月10日23時までに22万件以上の“いいね”が付いた一方、約2万件のリプライ（返信）が。「言い訳するな」「表に出て謝罪しろ」「芸能界引退！」など、誹謗中傷とも取れる内容が今もリアルタイムで増え続けています。

本人に直接リプライを送らなくとも、自身のアカウントで今回の騒動について感想をつぶやいているアカウントも。それらの内容で共通しているのが、過去の「いじめの記憶」への言及です。

騒動の発端となった、フワちゃんさんがやす子さんに対して送った「死んでくださーい」というフレーズ。これに対しては当初から、「ノリが完全にいじめっ子のそれで気分悪い」「ノリがあまりにもホンモノだわ」など、嗜虐性を読み取り嫌悪感を示す反応が相次いでいました。

あるユーザーは「フワちゃんの言い方はスクールカースト最上位の女子そのもの。学生時代を思い出した人も多いのでは」「暴言の被害者は、実質的にやす子だけでなく、やす子（さんの投稿）に励まされていた人たち全てになってしまった」と語り、またあるユーザーは「学生の頃自分も、同じようなことを友人に裏アカで言われたことがある」を振り返り、また別のユーザーは「いじめられっ子がトボトボ下校する後ろを、いじめっ子たちが聞こえるように悪口を言いながら付いていく図を思い起こした」とつぶやきました。

「学校とかで、何かしでかした陽キャな子を注意すると『ムキになって怒るなよw』って茶化すムードがイヤ。注意した方がダサいみたいにされる空気感」と、今回の出来事を学生時代の人間関係に例えるユーザーがいて、「フワちゃんはいじめっ子だったのかなと思います。単なる冷やかしのつもりでも、いじめられた方は傷付くし忘れられない」という推測を発信するユーザーもいました。

「叩き過ぎでは」懸念する声も

こうした流れを危険視する声もあります。

フワちゃんさんがどのような意図で例の投稿をしたのか、またそれ以上に彼女が学生時代に本当にいじめ加害をしたことがあったのかなど、確かめようのない立場のユーザーたちが、自身の体験を重ね合わせながらいつの間にかフワちゃんさんを自分にとってのいじめ加害者と同一視しているかのように見られるからです。

中には「いじめ常習犯をテレビに映すのは危険。クズ人間、心底吐き気がする」と、フワちゃんさんをいじめっ子のみならず“常習犯”と断定的に指弾するユーザーや、「フワちゃん絶対たくさん裏アカ持ってて今も中傷やってるよ」「どうせ治らないタイプの人間」と、根拠のない憶測を発信しているユーザーも。

これに対しては「無関係な人たちがフワちゃんを叩き過ぎではないか」「過去につらいいじめ体験があったとしても、その加害者はフワちゃんではない」という趣旨の指摘、また「無遠慮に叩ける対象を見つけてウキウキしながら楽しんでる人も多いのでは？」などの指摘も上がっています。

今回、唯一の“直接的被害者”であるやす子さんは、冒頭で触れた通り「もう終わりましょう！！」と呼び掛けています。さらに、「相手への誹謗中傷もやめましょう！」「（やす子さん自身への）過激な誹謗中傷はスクショしてブロックしてます」とも。

またフワちゃんさんへの誹謗中傷に対しては「こうやって女子のカーストが一瞬で引っ繰り返って別の人が苛烈にいじめ出す光景も学校で見た」と漏らすユーザーや、「過剰な便乗叩きしてるようなやつはフワちゃんがやったこと批判できないだろ」と非難する声も上がっています。

（LASISA編集部）