1. トップ
  2. エンタメ
  3. 「無課金おじさん」シンプルな射撃スタイルは「五輪精神を表すもの」と明かす 次回大会にも意欲「金メダルは28年まで貸しているだけ」【パリ五輪2024】

「無課金おじさん」シンプルな射撃スタイルは「五輪精神を表すもの」と明かす 次回大会にも意欲「金メダルは28年まで貸しているだけ」【パリ五輪2024】

  • 2024.8.11
トルコ代表のユスフ・ディケチュ(C)Getty Images
SPREAD : トルコ代表のユスフ・ディケチュ(C)Getty Images

射撃混合エアピストルの銀メダリストで、その装備のシンプルさから「無課金おじさん」と呼ばれ話題になったトルコのユスフ・ディケチュ。先日、英放送局『BBC』のインタビューに応じ、現在の心境や55歳で迎えるロサンゼルス五輪について語った。

■心の中は「嵐が吹き荒れていた」

射撃では多くの選手が専用のゴーグルや耳当てなど最新装備を身に着けて臨むが、ディケチュだけはカジュアルなTシャツを着て、普通のメガネに黄色い耳栓という姿で登場。おまけに左手をポケットに入れたまま銃を撃つというリラックスしたスタイルが、世界中で話題になった。
今回、ディケチュは英BBCのインタビューに応じ、パリ五輪を振り返った。その中で注目を浴びた射撃スタイルについて「あの(シュートポーズの)写真はウイルスのように広まったね。みんなからは、とても落ち着いているように見えたと言われるが、実際は私の中では嵐が吹き荒れていた」と当時の心境を明かした。
そして、「無課金」と言われるほどのシンプルなスタイルについては「私の射撃姿勢はフェアプレー、シンプルさ、明瞭さ、自然さといったオリンピックの精神を非常によく表していると思う。オリンピックの精神に則っているからこそ、多くの人の注目を集めたのだろう」と分析した。

■アスリートたちが続々モノマネ

五輪は5大会連続出場という名手だが、今回51歳で初めてメダルを手にした。次回大会については「私とパートナーは2028年のロサンゼルス五輪で金メダルを取れるだろう。金メダルは28年まで貸しているだけだ」と話し、55歳での6大会連続出場と初の金メダル獲得に意欲を見せた。
ディケチュの射撃姿勢はブームとなり、ほかのアスリートも真似している。スウェーデンの棒高跳び金メダリスト、アルマンド・デュプランティスは自身の世界記録を更新した後に、射撃ポーズを披露。また、サッカー・欧州チャンピオンズリーグの予選3回戦でリール(フランス)相手に得点を決めたフェネルバフチェ(トルコ)のMFイルファン・ジャン・カフベチもゴール・パフォーマンスに射撃ポーズを取り入れた。
今度はどの競技でディケチュを真似たポーズが飛び出るのか、しばらく話題は付きそうにない。

元記事で読む
の記事をもっとみる