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「最高のジャンプ漫画実写化は?」大成功のベスト映画(3)ダントツの完成度…原作の笑いを完璧に再現したのは?

  • 2024.8.11
主人公の坂田銀時に扮したのは、実力派俳優の小栗旬【Getty Images】

人気漫画を原作とする実写映画が相次いで公開される昨今、原作ファンの厳しい眼をくぐりぬけ、名作として高く評価される作品は決して多くない。今回は高いハードルを乗り越え、映画として高い完成度を誇る作品を厳選。『週刊少年ジャンプ』実写映画の中でも満足度の高い作品をセレクトし、その魅力に迫りたい。今回は第3回。(文・ZAKKY)

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『銀魂』(2017)
『銀魂2 掟は破るためにこそある』(2018)
監督:福田雄一
原作:空知英秋
キャスト
坂田銀時:小栗旬
志村新八:菅田将暉
神楽:橋本環奈
近藤勲:中村勘九郎
土方十四郎:柳楽優弥
沖田総悟:吉沢亮

【作品内容】

実写版『銀魂』シリーズは全3作あるが、ここでは一作目と、続編の『銀魂2 掟は破るためにこそある』の2作にフォーカスして、魅力を解説する。

これほどまでに原作の雰囲気を活かしながら、実写映画であることの強みも活かした映画は珍しい。その肝は“ギャグパート”にある。

一般的に、原作漫画における“ギャグパート”は、アニメ化でもその再現が難しく、生身の俳優が演じる場合には、なおさらハードルが上がるものである。(一般人がお笑い芸人のギャグを日常会話で使ってもサムいだけなのと、類比できるかもしれない)

しかし、今作の俳優陣はその高いハードルを、恐るべき演技力・表現力で、クリアしている。もちろん、彼らの卓越された技術は神がかり的なものだが、監督・福田雄一の手腕も大きいだろう。

福田監督は『逆境ナイン』などの過去作品にも見られるように、ギャグ要素が強いコミックを実写映画化することに長けており、『銀魂』においても、その辣腕ぶりをこの上なく見せつけているのだ。

スリリングなシーンとギャグパートとの落差、スピード感溢れる映像感覚は、観ていて心地よい。俳優陣の豪華さだけではなく、「実写化により、何を表現したいのかが明確である」という点で、他の漫画実写化作品よりも頭一つ飛びぬけた完成度を誇る作品である。

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