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「見えないね…」天国から地獄へ。妊娠に浮かれる私たち夫婦に、医師が言った予想外の言葉とは?

  • 2024.8.11

入籍から1年。結婚式も引っ越しも一段落して、そろそろ子どもができたら良いね、と夫婦で話していました。周りの子どもがいる夫婦たちと同様、自分も当たり前に妊娠して、当たり前に出産していくのだと考えていましたが、そうではないのかも……。そう思った、私の体験談をお話しします。

4週6日で妊娠が判明!

妊娠検査薬で陽性が出たのは、4週6日のことでした。翌日近所の産婦人科を受診し、胎嚢を確認。「妊娠しているね、おめでとう」と言われ、まだ実感は湧きませんでしたが、夫と2人、小さな拍手で喜び合ったのを覚えています。

この産婦人科では出産は扱っていないとのことで、総合病院を紹介してもらうことになりました。妊娠8週も後半に入ったころ、「そろそろ心拍確認できるかな」と浮き足だって総合病院を受診した我々に、先生が言った言葉は……。

つらいひと言。ネットを徘徊する日々

「赤ちゃん、見えないね」。先生からの予想外の言葉に、心臓が止まった気がしました。先生にエコーのモニターを見せられましたが、確かに何も映っていません。いろいろと説明されましたが頭に入ってこず、覚えているのは「2週間後にまた見てみましょう」ということだけでした。

そこから毎晩、夫婦で「8週 赤ちゃん 見えない」と検索しては落ち込む日々。それでもつわりのような症状があり、体毛も濃くなっている気がしていました。「きっと赤ちゃんはいる」。根拠はありませんが、赤ちゃんを信じようと、私たちは決めました。

モニターに映し出されたのは……

2週間後、私たち夫婦は覚悟を決めて病院へ向かいました。赤ちゃんのことは信じていましたが、もし今回がだめでも、また次頑張ろう、そう夫婦で話していました。診察室に呼ばれ、緊張で震えながら内診台に上がった私。

手を握り、祈りながらモニターを見ると、そこには足をピョコピョコと動かしている赤ちゃんが! 「赤ちゃん見えたね。不安だったでしょう」という先生の言葉に、私は涙がボロボロと溢れて止まりませんでした。

今回のことを通して、赤ちゃんを妊娠し無事に出産するということは、いくつもの奇跡が重なった結果なのだと感じました。なかなか姿を見せてくれなかったわが子について、私たち夫婦は、「きっと恥ずかしがりやなんだね」と話していました。しかし1歳になった娘は、誰よりも目立ちたがり屋で、どこに行っても愛嬌を振りまく子に育っています。

※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。

著者:渡辺まゆり/女性・会社員。2021年生まれの女の子のママ。幼児教室に勤務。介護福祉士、FP3級の資格あり。

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています


監修者・著者:助産師 松田玲子

医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。

ベビーカレンダー編集部

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