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内側から美人に!日本人こそ食べるべき「腸活フード」とは

  • 2016.3.12
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腸内環境を整える“腸活”が話題です。それもそのはず。腸内環境を整えることのメリットは盛りだくさんで、便秘の予防だけでなく“美肌や免疫機能向上”なども期待できます。

さらに、腸は栄養素を吸収する器官なので、その働きが低下しているとせっかく身体にいいものを食べてもうまく利用されません。

そんな腸活の中でも効果の高いのが“乳酸菌の摂取”です。定番はヨーグルトですが、実は日本人が長い間保存食として食べてきたぬか漬けにはそれ以上の効果がありました。

そこで今回は、管理栄養士の筆者が、ぬか漬けの腸活効果についてお伝えします。

 

■乳酸菌の腸活効果

鍵は乳酸菌が腸内で作り出す乳酸です。乳酸が腸を刺激し、ぜん動運動という腸がうねるような運動を促し排便を円滑にします。

便秘になって便が腸内で長く留まると、身体にとって有害な物質が発生します。これは腸内環境が悪化する原因となるので、きちんと排便があることは大切です。

さらに、乳酸は腸内細菌である悪玉菌の繁殖を抑える効果が知られています。悪玉菌が多くなると有害物質が発生し、これが吸収されて全身を回ることで代謝の低下や肌荒れ、口臭の原因にもつながります。

ぬか漬けで食べる野菜には食物繊維も含まれおり、これが善玉菌のエサになるという効果も期待できます。

 

■「植物性乳酸菌」は胃酸に負けない

一口に乳酸菌といっても、ヨーグルトやチーズなどに含まれる動物性乳酸菌と、ぬか漬けや味噌などに含まれる植物性乳酸菌の2種類があります。

栄養豊富な乳で育った動物性と違い、過酷な環境で育った植物性乳酸菌は強く、胃液などの消化液でも死滅せずに生きて腸に届く割合が高いことがわかっています。

まだ日本人がヨーグルトを食べていなかった時代、漬け床のぬかをぬるま湯に溶いて飲んでいたそうですが、まさに現代の乳酸菌飲料の感覚だったのでしょう。

 

■知っておくべき漬物のこと

今回はぬか漬けを取り上げましたが、発酵しているものであれば他の漬物にも乳酸菌がいます。ただし、市販されている漬物の中には、発酵させずに調味液に漬けただけの“漬物風”のものが売られていることもあるので注意しましょう。

オススメは自宅でぬか漬けを漬けることです。大変そうに思うかもしれませんが、今はすでに漬け床が出来上がった状態で容器とセットで売られているので、買ったその日から好きな野菜を漬けることができます。

目には見えませんが、小さな菌が漬け床に生きているのでまるで“ペットを飼っているような感覚”になる人も。余った野菜を漬けておけば無駄にもならないので経済的です。

 

いかがでしたか? ぬか漬けは漬ける人の手についている菌や、漬け床を置いている場所の菌によっても味が変わるといわれています。

実際、和食の居酒屋さんでぬか漬けを頼むとお店によって全然味が違っておもしろいです。ぜひ、おつまみにも選んでみてください。

【著者略歴】

※ 圓尾和紀 ・・・ 管理栄養士。総合病院勤務を経て予防医療を志し、独立。和食素晴らしさを伝える活動と、”不自然な食べもの”にあふれた環境で、定期的に身体をリセットする目的からファスティングを取り入れた生活の提案を行う。カラダヨロコブログ

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※ ARTS / PIXTA

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