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「オリンピック最高、レスリング最高」歓喜の藤波朱里、137連勝で金メダルに到達 3月に手術し、ぶっつけ本番も圧倒的な強さ【パリ五輪2024】

  • 2024.8.9
藤波朱里(C)ロイター
SPREAD : 藤波朱里(C)ロイター

パリ2024オリンピック」はレスリング女子53キロ級決勝が8日(日本時間9日)に行われ、初出場の藤波朱里が金メダルを獲得した。ルシアジャミレス・ジェペスグスマン(エクアドル)を相手に10-0のテクニカルスペリオリティー勝ちを収め、中学2年から続く公式戦の連勝を137として無敗のまま頂点に駆け上がった。世界レスリング連盟の公式サイトなどが激戦の模様を伝えている。

■世界1位「ザ・タイガー」相手に完勝

藤波は試合開始40秒過ぎ、高速タックルから相手の足をとって2ポイントを先制。その後もポイントを重ね、前半を6-0で折り返す。後半に入っても攻撃の手を緩めず、後半37秒に10-0のテクニカルスペリオリティーで勝負を決め、金メダルを獲得した。
世界ランキング1位で「ザ・タイガー」の異名をとるジェペスグスマン相手に完勝。圧倒的な強さを披露し、公式戦の連勝を「137」に伸ばした。
6年間無敗のまま頂点に立った20歳の藤波。試合後のインタビューでは「もう最高です。もうオリンピック最高。レスリング最高。やってきて良かったです」と喜びを爆発させた。
また、昨年の世界選手権2回戦で対戦し、最後はフォール勝ちを収めたものの苦戦を強いられたジェペスグスマンとは試合を終えると抱き合った。「グスマン選手のことを毎回考えて練習に励んできましたし、本当に自分を奮い立たせてくれる選手の1人だったので、ありがとうっていう気持ちを伝えたかったです」と明かした。

■「もうダメかもしれないと思ったことも」

3月には左肘を脱臼し、手術に踏み切った。それ以来大会出場はなく、ぶっつけ本番で五輪に臨んだ。「今、(金メダルを獲得して)本当に最高の気持ちなんですけど、みんなに連勝記録の話をしてもらうことも多くなって、ここまで順風満帆に見えるかもしれませんが、3月に手術を受けた時には、もうダメかもしれないと思ったこともありました」と振り返った。
その上で「金メダルを獲得して言えるのは、起こることはすべて必然だったというか、ケガも今の輝かしい瞬間につながる経験だったんだなと感じています」と話した。
そして最後は「間違いなく自分の力だけで戦ってきたわけではありません。多くの方々が私を応援し、支えてくれたおかげで、今日ここに立つことができました。みんなで戦い、みんなで勝ち取った金メダルです」と感謝の言葉で締めくくった。
左肘の脱臼だけでなく、足のケガで2022年の世界選手権を欠場したこともあった。苦難を乗り越え、最高の形で夏を終えた。

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