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「腹が出ているデブは歩いて病院に行け」妊婦にその仕打ち!?非情な夫が引き起こした悲劇!

  • 2024.8.9

私が妊婦のときの話です。赤ちゃんの誕生を親戚中とても楽しみにしてくれていて、中でも実家の家族は、今までにないほどの盛り上がり! 私や赤ちゃんを気遣い、野菜や果物を送ってくれたり温かい言葉をかけてくれたりします。それに引き替え、夫はパパになる自覚があるのか疑問に思うほど思いやりがありません。私がつらそうにしていても一切家事には手を出さず、やさしい言葉をかけてくれたこともありません。最近夫の興味関心が向いているのは赤ちゃんのことではないようでーー。

夫が楽しみにしているものは…

最近、義祖父の具合が悪いそう。小さいころからおじいちゃん子だった夫は、自分には特別たくさん遺産を残してもらえると思っています。これが今一番夫が関心を寄せていること。祖父の容態と、どれくらいの遺産を譲り受けるかで頭がいっぱいです。

たまには一緒にお見舞いに行こうと誘っても、夫は行かないと一点張り。病院はすこし遠い場所にあるのですが、休みを削ってまで行きたくない、わざわざ車を運転していくのが面倒だと文句ばかり言って、祖父が会いたいと言っていると伝えてもまったく変わりません。

家族を大切にする様子のない夫に、不安は募るばかり……。もしかしたら、私のことは家政婦としか思っていないのかもしれません。それに、子どもを大切にしてもらえるのだろうかと、とても不安です。

妊婦はただのデブ

そんな中、祖父の家に住ませてもらうことが決まっていた私たちは引っ越しをすることになりました。しかし夫は引っ越しにはノータッチ。幸い、私の家族が手伝いに来てくれたので、どうにか終えることができました。

せっかくの新居だと言うのに夫は仏頂面。私が家族を呼んだせいで、働かざるを得なかったと文句ばかりです。

妊娠中で重いものは持てないのだから、夫として引っ越し作業くらいはすべきだったと反論すると「妊婦だからって偉そうにするな」と激怒!病気でもなく、ただ腹がデブっているだけじゃないかと言われたときには、結婚を深く後悔するほどでした。

それが妊婦に対する態度? 夫に見切りをつけたワケ

翌日も私の家族が片付けの手伝いに来てくれたおかげで、無事荷ほどきも終わりました。その日の午後、私は健診のために病院に行かねばなりません。

しかし引っ越し疲れで体調が思わしくなく、いつものようにバスと徒歩では行けそうもありません。

夫は引っ越し以来ずっと機嫌が悪く、私を避けていました。その日も仕事は休みでしたが、朝からひとり車でどこかへでかけてしまい留守にしています。私は、不本意ながらも夫に連絡し、病院まで連れていってほしいと頼むことにしました。

でも、私がバカでした。夫はパチンコで忙しいから無理と、私の頼みを断りました。健診よりパチンコを優先されるなんて思ってもみませんでした。

その上夫は「パチンコに行っていなかったとしても車は出さない。腹が出ているデブは歩いてダイエットしろ」と吐き捨てます。これで私の覚悟は決まりました。「わかった、行ってくるわ」と明るい声で返事をし、電話を切りました。

一連の話を聞いていた家族は憤慨し、家に帰ってくるよう言いました。私もそのつもりです。健診ついでに離婚届けをもらいに行くことにしました。

義祖父の容態

ちょうどそのとき、義母から連絡がありました。なんと、昏睡状態だった義祖父の意識が戻ったのです。ひ孫の顔を見せられないことが気がかりだったので、ひと安心です。

夫との離婚は決めていましたが、やさしくしてくれた祖父母と夫は別ものです。翌日、早速義祖父のお見舞いに行くことにしました。

義祖父はお見舞いに行った私をみて上機嫌。義祖父は自分が意識をなくしていた間のお見舞い履歴を病院の方に確認していたようで、何度も病院に足を運んだことへのお礼を言ってくれました。なんと夫の家族は誰1人来ていなかったようです。

私のお見舞いをとても喜んでくれ、ひ孫の誕生を心待ちにする義祖父を見ていると、夫のことを隠し通すことに罪悪感を覚え始めてしまいます。私はこれまでの一件と、夫と離婚しようと思っていることを義祖父に打ち明けました。

義祖父はとても淋しそうな顔を見せつつも、私の人生を尊重し、背中を押してくれました。

悔しそうな夫が目に浮かぶ

その後、私と夫は離婚。私は無事出産し、家族の手を借りて子育てをしています。

そんなある日、義祖父が亡くなったと連絡を受けました。連絡をくれたのは義祖父の顧問弁護士さん。なんと、義祖父が私を後見人に指名し、息子に遺産を残してくれたと言うのです。

よく話を聞くと、義祖父は私の話を聞いて元夫に腹を立て、彼に遺産を1銭も渡さないようにしたいと言って、すぐに遺言書を作ったそう。何も聞いていなかったのでびっくりしました。とても恐縮な話ですが、義祖父の大切な遺産を元夫には渡したくありません。私はありがたく受け取ることにしました。

義祖父の遺産をあれだけアテにしていた夫。悔しそうな顔が目に浮かぶのでした。

妊娠中の体は本当につらいもの。父親たるもの、気遣う気持ちを忘れないでほしいですね。


著者:ライター ベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班

ベビーカレンダー編集部

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