ノルウェーのホーコン王太子、義理息子の逮捕についてコメント　母メッテ＝マリット王太子妃はパリ五輪観戦をキャンセル

先週末、ノルウェーのメッテ＝マリット王太子妃の息子マリウス・ボルグ・ホイビーが逮捕されるという事件が起きた。地元の新聞「Se og Hør」がによるとマリウスは20代の女性を「心理的および身体的」に攻撃したそう。女性は脳震とうを起こし、病院に運ばれて治療を受けた。女性とマリウスの関係はまだ判明していない。マリウスは逮捕され、30時間拘束されたがすでに釈放されている。警察は具体的な名前は出していないが、この事件に関してある人物を「暴行容疑で逮捕起訴、その後釈放した」ことを発表している。

マリウスはメッテ＝マリット王太子妃がホーコン王太子と結婚する前にもうけた子どもで現在27歳。父親は王太子妃が当時交際していた男性だったが、妊娠したことを知ると逃げてしまったそう。男性は薬物の取引などで服役した過去があると報じられている。王太子妃も当時は荒れた生活をしていたが、薬から手を切ることを決意。シングルマザーとして子育てしながらオスロ大学に進学、マリウスが2歳のときにホーコン王太子と出会い交際に発展。2年後に結婚する。

マリウスは王位継承権も王室の敬称も持っていない。でもロイヤルファミリーの一員として王室行事に参加している。義理父の王太子との関係も良好で、異父妹弟であるイングリッド・アレクサンドラ王女やスヴェレ・マグヌス王子とも仲がいいという。

メッテ＝マリット王太子妃は今週パリを訪問しオリンピックを観戦する予定だったが、この事件の影響か姿を見せなかった。ホーコン王太子だけが会場でモナコのアルベール2世太公と一緒に選手に声援を送っていた。王太子はレポーターに今回の事件について聞かれると「警察が介入している時点で深刻な問題だ」とコメント、事件にマリウスが関与していることは否定しなかった。「しかし同時に、事件の詳細に私が立ち入るのは適切なことではない」と続け、詳しいことについては語らなかった。新聞「デイリーエクスプレス」が報じている。王太子は王太子妃がパリに来なかったことについても言及。「私たちの家族でも他の家族でもそうだが、その場にいることが重要な場合がある。今回は私だけが来て彼女は家に残っている」と話している。

王子ではないけれど、イケメンロイヤルとして世界のロイヤルファンから熱い視線を注がれてきたマリウス。事件の真相も含め、ヨーロッパマスコミの注目が集まっている。