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骨膜ヘッドスパ「Palm House」──脳疲労、むくみから解放される魅惑の60分【エディター体験録】

  • 2024.8.9

頭皮、顔のむくみと疲労を抱え、サロンへ

エントランスにはロゴが刻印。
エントランスにはロゴが刻印。

前日に飲みすぎたワインが体中を浸し、先週の疲れがじんわりと頭に残っているとある日曜、夕方4時。慢性的な浅い睡眠と頭、首、肩のコリを背負いながら向かったココ、外苑前駅3番出口から徒歩約5分に位置する「Palm House」。オーガニックなシェイプのウッドやモダンなセラミックアート(⾹港のセラミックアーティスト、éphēlisによる作品)が配され、暖かさと洒脱なムードに満ちた空間が心地いい。カウンセリング前から気持ちは高鳴る。

「àile holistic」のバランシングオイルは購入も可。
「àile holistic」のバランシングオイルは購入も可。

本日受ける施術は「骨膜ドレナージュ」(60分 ¥13,700)。リンパマッサージを主体としたオーソドックスなメニューと思いきや、骨膜整体師®︎として独自の技術を構築してきた川島悠希氏がメソッドを監修し、さらに、脳科学者として数々の書籍を執筆する西剛志氏の“脳科学”に基づくノウハウが掛け算され誕生したハイブリッドな施術だと判明。「このあたりにコリを感じます」と、カウンセリングをしながら頭皮に軽く圧をかける本日のスパニスト藤島さんの心地よいタッチと説明に、期待は膨らむばかりだ。

薄暗い空間ではミニマムなヒーリングミュージックが。
薄暗い空間ではミニマムなヒーリングミュージックが。

まだ日本では見たことのないアロマティックブランド、「àile holistic」のバランシングオイルを3種嗅ぎ、直感で選んだゼラニウムベースの香りでゆっくりと深呼吸。ヌードカラーの布に仕切られた、薄暗くもまろやかな光を含み込むミニマムな空間で、いよいよ施術が始まる。

心地良い強めの圧。軽やかに老廃物を流しきる確実な技術

ネックが安定する施術台(これはエディターではありません)。
ネックが安定する施術台(これはエディターではありません)。

まずは、目まわりの骨にそってほどよく圧をかけられる。やがて額、生え際までじっくりと移動していく。この始めの5分だけでリラックスモードへとスイッチが入る。気持ちがゆるまったところへ、この猛暑で熱を抱えた頭皮をクールダウンさせるクレイクレンジングが塗布され、ここからすべて「YUMEDREAMING」のエシカルなプロダクトでケアされてゆく。「EPICUREAN ヘアクレンジング クレイ」でじっくりと頭皮をなぞられると、キュッと毛穴がしまっていきつつも余計なものが外へ出ていく感覚に。冷んやりとした触感が心地いい。

施術はYUMEDREAMINGのヘアケアをメインに。
施術はYUMEDREAMINGのヘアケアをメインに。

炭酸の2000分の1のナノバブルを発生させる「marbb」でクレイを洗い流し、それだけですでにさっぱり。その後、シャンプー、トリートメントへと続く。上質なオリーブオイルやローズエキスを含む「EPICUREAN トリートメント リッチ」を頭、首にたっぷり塗布。その後は“本題”となる骨膜にアプローチするメソッドをじっくりと受けていく。10本の指の腹を使い軽やかな圧を加えつつも、母指球に重心をおいたやや強めの圧が加えられるターンが混じり、頭頂部、側頭部、後頭部をじっくりじっくりほぐされていく。

やさしくリズミカルに頭皮をタッチ(これもエディターではありません)。
やさしくリズミカルに頭皮をタッチ(これもエディターではありません)。

「後頭部、首のコリが強いのでそのあたりを重点的に行います」(藤島さん)ということで、後半戦は首の付け根や肩へのアプローチがメインに。首を左右にのばし、それぞれのネックライン、フェイスラインのリンパまで流していくという驚きの施術も加わっていく。ヘッドスパで顎、輪郭までスパッと流してくれるのは非常に“お得”だ。

スパニストのユニフォーム。
スパニストのユニフォーム。

と、ここまで流れを説明しているが、実際に受けている間はさながら“幽体離脱”。意識が遠のき、熟睡しているのに目が覚めているという味わったことのない状態になった。通常のヘッドスパと異なり脳の内側へと向かってかけられるやや強めの圧と、それとは相反する軽やかなタッチの交差が特徴的。「リラクゼーション」と「ほぐし」、その両方を満たすような感覚だ。最後に頭、首、肩……とからだのてっぺんをゆるめたことで下へと移動した老廃物を分散するように、脚をぶらぶらとゆすってくれた。からだが平均化するのが気持ちいい。

エントランスに入るとカウンセリングスペースに。
エントランスに入るとカウンセリングスペースに。

施術後、部屋を出る時には視界がパッと開き、鏡に映る自分の顔からはどっさりとむくみが抜けていた。何より気持ちがポジティブになり(本当に!)、ストレスや疲労がしっかりと抜けたような状態になっている。「この即効性を実感していただけるお客様は多いです」とスパ二ストの藤島さん。仕上げに植物由来のスカルプセラムをたっぷり塗布され、神がかったタッピングでしっかり美容成分をオン。最後は、レモングラスやペパーミント、グリーンカルダモンなどのハーブが入ったスパイシーなテイストのサロンオリジナルの炭酸飲料をいただく。デトックスされたからだに非常にしみわたる。

こちらがオリジナルドリンク。すこぶる良いデザイン。気分が上がる。
こちらがオリジナルドリンク。すこぶる良いデザイン。気分が上がる。

「脳疲労」という誰もが抱えているであろう問題を、たった60分で軽やかに解決してくれた「Palm House」のドレナージュ。個人差はあれど、ひとまず40代男性の自分にはすこぶる効いた。いつもは“サザエさん症候群”でなんだか鬱になる日曜日夜はアクティブな気持ちで彩られ、夜はいつもよりぐっすり。翌日の目覚めもよく、早朝の犬の散歩は軽快に、その後の仕事も快活に進んだのである。週末の脳リセットにはもちろん、平日に頭の疲労を解消したい時の駆け込み寺としても活用したい。「ブレイン・ウェルネス」を目指す、というコンセプトも含め、忙しい現代人をレスキューするスポットとして注目だ。ああ、すでにもう1度受けたい!!

Salon Information

Palm House

東京都渋⾕区神宮前 3-42-15 PAL COURT 神宮前 101

平日11:00〜22:00 祝日・土曜・日曜 10:00-22:00

070-3307-1680

予約はこちらより

https://palmhouse-headspa.com/

Profile

Toru Mitani

ビューティー・エディター。薄毛を恐れているため、23歳から頭皮ケアを開始。現在は亜鉛を積極的に摂取している。最近の美容ブームは、早朝からの活動、小鼻のオイルクレンジング、SPF低めのUVケア、4歳ぶりのロン毛計画。

Editor: Toru Mitani

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