妊娠中に蓄えられた脂肪すら神々しい、見事なダイナマイトボディ
5年ぶりに故郷のバルバドスで行われたクロップ・オーバー・フェスティバルにに来場したリアーナのスタイルに、大きな注目が集まっている。ゴールドとブロンズの宝石で飾られた特注のコスチュームのアンサンブルはラグジュアリーを象徴するだけでなく、彼女のリアルな産後ボディを美しく引き立てるものだった。
リアーナは、2022年5月に息子のRZAを出産したあと、産後の体とその変化を受け入れることについてオープンにしてきた。これまで、産後も変わらぬ体型をアピールすることに威信をかけたセレブも多くいた。しかし、リアーナはどんなときも自分自身の体型を受け入れ、独自のスタイルを貫くことで自信を持ち、伝統的な美の基準に変化をもたらすチャレンジ精神を示している。この姿勢は、多様な肌色に対応したインクルーシブな商品展開とモデル起用で知られるフェンティ ビューティー(FENTY BEAUTY )のブランドメッセージとも共鳴。今回のカーニバルで見せた彼女のアティチュードは、産後の体型変化に悩む多くの母親たちの共感を呼び、勇気づけたことだろう。
妊娠から出産までのあらゆるステージにおいて、ファッションを通じてボディポジティブなムーブメントを推進する先駆者である一方で、ファッションウィークのオフランウェイやイベントのフォトコールなど、オケージョンによってはオーバーサイズのシルエットやボリュームのあるアウターでウェスト周りをカバーすることも。新時代の「美しさ」とは、主観的であり多面的でもある。そんなリアーナの自由なファッション選択から今後も目が離せない。
Text: Makiko Yoshida Editor: Rieko Kosai