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コンビニに「クレーンゲーム」? 近畿圏を中心に広がるワケ

  • 2024.8.9

荷物の発送や受け取り、ホットスナックやスイーツの店頭販売など、多岐にわたるサービスを提供するコンビニ。筆者が近所の「ローソン」(大阪・天満橋周辺)に出かけた際、思わず「こんなこともやってるん!?」と驚いたのが「クレーンゲーム」だ。

コンビニ「ローソン」に出現中のクレーンゲーム(写真提供:ローソン)

ゲームセンターでしか見たことがないコンテンツだが、どうやら近畿圏から全国に広がっているそう。そもそも、なぜコンビニに・・・? 気になったので、同社の担当者に訊いてみた。

■ きっかけは「コト消費」の需要増加

近畿圏を中心に広がりを見せているローソン店舗内のクレーンゲーム。導入が始まったのは2022年10月頃で、取り扱い店舗を拡大し始めたのは今年の3月ごろからとなる。

昨今、テーマパークや習い事など「体験」を楽しむ「コト消費」の需要が上昇中。その流れを受け「コンビニでも体験型のクレーンゲームのニーズがあるのでは」と考えたのが、京都府内の加盟店オーナーだ。

オーナーからの要望を受けた同社は、アミューズメント市場においてクレーンゲームの売上高が伸びている背景もあり、京都市内の3店舗で導入を開始。担当者は「近くのコンビニで手軽にクレーンゲームを楽しんでいただき、コンビニに足を運んでいただくきっかけになれば」と導入にあたっての思いを明かす。

コンビニ「ローソン」に出現中のクレーンゲーム(写真提供:ローソン)

■ 外国人観光客も利用、売り上げは好調

機体は、基本的に1店舗あたり2台を設置。筆者が近隣の店舗を見た際は人気アニメやキャラクターのぬいぐるみ、キーホルダーなどさまざまな景品を見かけたが、内容は店舗により異なるという。

夢中でプレイしている姿も多々見かけるが、実際のところ反響はどれほどなのか。尋ねてみると、「『その店舗の売り場にない商品』を景品にしています。その特性やゲーム性に惹かれる人が多く衝動的にプレイするお客さまも多いようで、店舗の売上にも繋がっています」と好評な様子。京都などの観光地にある店舗では外国人利用も多く、インバウンド需要も見込めるようだ。

今後の展望について、担当者は「プライズゲームの景品を目的とし、来店していただけるようなキャンペーンに連動した景品など、ローソンオリジナルの企画も検討しています。25年度までに全国各地へ拡大し、1000店舗導入を目指しています」と語っている。

取材・文/つちだ四郎

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