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障がいがあるアーティストの異彩を放つ62点が並ぶ。ヘラルボニーによる展覧会が遂に開幕

  • 2024.8.8
グランプリ 浅野 春香 / Haruka Asano「ヒョウカ」(2024)画材:ポスカ、米袋 サイズ:960×1640mm
グランプリ 浅野 春香 / Haruka Asano「ヒョウカ」(2024)画材:ポスカ、米袋 サイズ:960×1640mm

「HERALBONY Art Prize 2024」は、知的障がいがある58名のアーティストの作品を紹介し、彼らの才能と表現力を称えるアートアワードだ。

今年1月に設立された本アワードには、世界28カ国から約2,000点の応募が集まったそう。そのなかから、浅野春香の作品「ヒョウカ」がグランプリに輝いた。20歳で統合失調症を発症し、入退院を繰り返しながら制作活動を続ける浅野の受賞作品は、母親の胎内にいた頃の情景や、珊瑚の研究者である父親のことなど、浅野にとって大切な存在である両親からインスピレーションを受けたもの。満月の夜の珊瑚の産卵をテーマに、切り広げた米袋に満点の星空や宇宙、満月などのモチーフを緻密に描いた。

展覧会「HERALBONY Art Prize 2024 Exhibition」では、グランプリ受賞作品をはじめ、異彩を放つ62点を展示。また、期間中は手話のみでの鑑賞ツアーや特別イベントも予定されており、俳優で粘土造形作家の片桐仁による音声ガイドも用意している。

アーティスト一人ひとりに光を当て、活躍の場を広げることを目指した同展。まだ見ぬ新たな表現と才能に触れることができる貴重な機会となるはず。

東京建物|Brillia賞 内山.K / K.Uchiyama「赤と青の世界の地図」
東京建物|Brillia賞 内山.K / K.Uchiyama「赤と青の世界の地図」
sangetsu賞 大家 美咲 / Misaki Oya「お城」
sangetsu賞 大家 美咲 / Misaki Oya「お城」

「HERALBONY Art Prize 2024 Exhibition」

会期/8月10日(土)〜9月22日(日)

会場/アース・ガーデン 東京都千代田区丸の内1-3-2 三井住友銀行東館 1F

時間/10:00~18:00

料金/入場無料

https://hb.heralbony.jp/heralbonyartprize2024exhibition

Text: Aya Hasegawa

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