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Z世代が席巻のスケートボードに51歳と49歳が出場 予選敗退も「“楽しさの金メダル”は獲得した」と笑顔【パリ五輪2024】

  • 2024.8.8
51歳で出場した、アンドルー・マクドナルド(C)ロイター
SPREAD : 51歳で出場した、アンドルー・マクドナルド(C)ロイター

パリ2024 オリンピック」のスケートボードは7日(日本時間8日)、男子パークの予選がコンコルド広場で行われた。51歳のアンドルー・マクドナルド(英国)と49歳のダラス・オーバーホルツァー(南アフリカ)が登場し、ともに決勝進出とはならなかったが、年齢を感じさせないランを披露し、会場を大いに盛り上げた。

■米老舗誌「パリで勝利を手にした」と称賛

女子のストリートとパークでは、ともに10代が表彰台を独占。若手がクローズアップされる中、男子パークの予選に出場したベテランが意地を見せた。
1本目72.07点、2本目76.61点、そして3本目にベストスコアの77.66点をマークし、安定感のあるランを披露したのは、51歳の英国代表マクドナルド。参加22選手中18位に終わり、上位8人が進む決勝に駒を進めることはできなかったが、「もし最も楽しんでいる人に金メダルが与えられるなら、私は間違いなくそのメダルを手にした。“楽しさの金メダル”は私のものだ」と笑顔を見せた。
そして「正直なところ、ずっとスコアは見ていなかった。自分が何位だったのかも分からない。ただ、ここに来られたことがとてもうれしかった。一生に一度の経験だった」と振り返った。
スケートボードが五輪競技に採用される前からワールドカップやXゲームで名を馳せていたマクドナルド。選手紹介の際には右手で5本の指、左手で1本の指を立て、自ら年齢を示して声援に応えた。そんなレジェンドに対し、米老舗経済誌『フォーブス』は「マクドナルドは予選で敗退した。ただ、それでもパリで勝利を手にした」と称賛し、ファンの心をつかんだランに敬意を表した。

■「会場が家から近いんだ」次回ロスにも意欲

試合後、記者から次のロサンゼルス五輪について問われたマクドナルドは「55歳の選手が必要かい?でも、私はサンディエゴに住んでいるから五輪会場はすぐ近くだな」と挑戦をほのめかし、笑わせた。
一方、49歳のオーバーホルツァーは得点を伸ばせず、最高点が3本目の33.83で最下位だった。しかし、果敢に攻めて大技を繰り出そうとする姿に対して、観客もスタンディングオベーション。この時の様子を米紙『USA TODAY』は「金メダルを獲得したかのようだった」と表現し、称えた。
オーバーホルツァーは、スケートボードに関するインフラが乏しい南アフリカ出身で、活動資金を得るために世界中を回り、滑って来た。目標は母国に練習環境などを整備することだという。
スケートボードのカルチャーは本来、勝利至上主義とは縁遠いもの。オーバーホルツァーは「事態が少し深刻になり過ぎていて、若者たちが(楽しむ以外の)何か別の目的のために滑り、若いうちから勝つことだけに縛られているかもしれない」と現状を分析した。
Z世代が席巻するスケートボード界だが、メダル以外の魅力を大ベテランが示した形となった。

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