【横浜・山手】神奈川近代文学館の「鮨喫茶」!? お寿司×文学は誰もが好きになる魅惑のスポットでした

ゆったりとくつろげる喫茶店には、モダンな雰囲気からスタイリッシュな“イマドキ”のものまで、さまざまなスタイルがあります。ミュージアムなどにも「喫茶室」があるところが多く、鑑賞後にほっとひと息つくのに利用している人も多いのでは？ そんな中、筆者が注目したのが「神奈川近代文学館」の喫茶室。なんと、“鮨喫茶”を営業中なのだとか。お寿司と文学？ 気になったので、訪ねてみました。

2023年オープンの「鮨喫茶 すすす」は文学に触れられるメニューが満載

「港の見える丘公園」の一画にある「神奈川近代文学館」。神奈川県ゆかりの文学者の原稿や書簡など貴重資料を収集、保存。常設展や企画展を催しているミュージアムです。

「港の見える丘公園」の一画、奥手にある「神奈川近代文学館」

喫茶室の窓には英語表記のメニューも。ちょっと異国っぽいのも横浜ならでは

その1階にあるのが、「鮨喫茶 すすす」。文学をテーマにしたすしメニューのほか、プリンやケーキ、コーヒーなどを提供している喫茶室です。

同館を入って左手に向かうとあります。ここは入館料がなくても入ることができます

「鮨喫茶 すすす」は、窓が広いのも魅力

小高い山手の丘に位置する同店の店内の窓からは、横浜港と横浜ベイブリッジが望めます。その風光明媚なこと！ 横浜の景色を眺めながら、喫茶店同様、ゆったりとした時間が過ごせるのはうれしい限りです。

窓から眺められる横浜港の景色

食事メニューは、季節の魚介を使った通常メニューのほか、展示テーマに合わせたメニューもあります。

それぞれのメニューにはエピソードなども

ドリンクはお茶や日本酒なども…

今回は、通常メニューにある「ささめ雪のちらし鮨（夏）」をオーダー。プラス400円でドリンクを付けられるので、「梶井基次郎のレモンスカッシュ」を。

ちらし鮨はこのわっぱのお弁当箱に入っています

神奈川にゆかりの深い谷崎潤一郎の名作に登場する“ちらし鮨”

「ささめ雪のちらし鮨（夏）」は、言わずと知れた、神奈川にゆかりの深い谷崎潤一郎の名作「細雪」から、インスピレーションを得て作られたメニュー。そのエピソードなどがメニューに書かれているので、それを読みながら待つ時間も楽しい！

わっぱの弁当箱のふたを開けると、色鮮やかな夏バージョンのちらし鮨が！

「ささめ雪のちらし鮨（夏）」2600円。プラス400円でドリンク付き。写真は「梶井基次郎のレモンスカッシュ」

鮪（まぐろ）、鱧（はも）、小肌、穴子、玉子焼き、トウモロコシ、とびっこが散りばめられています。煮切りしょう油をはけで付けながらいただきます。

この色鮮やかなちらし鮨！

酢飯は程よい酸味と弾力。鮪のシュッとしたうま味、鱧のしっとりとした味わい、小肌のキリっとしたシメ具合、プチプチとした食感がうれしいとびっこ、甘い玉子焼き、そしてシャキシャキな食感と甘味がうれしいトウモロコシ。一つひとつの素材のうまみが口の中に広がり、幸せな気分に包まれました。

はけで煮切りしょう油をぬっていただきます

すし飯は温かく、程よい酸味。ちらし鮨は宝石箱のよう！

「梶井基次郎のレモンスカッシュ」は、レモンサワーブームのきっかけといわれる、新宿ゴールデン街「OPENBOOK」のシロップを使ったジュース。まろやかな甘味と酸味を、スッキリとした炭酸でさわやかな味わいでした。

「梶井基次郎のレモンスカッシュ」通常は650円

ほかにも「お鮨屋さんのプリン」も気になるし、「小僧の神様の握り鮨」など食べてみたいメニューがいろいろ。

神奈川近代文学館で開催している企画展を楽しみ、その企画に合わせたメニューを満喫するのもいいかも。これからの季節、芸術も食も満喫できるひとときを過ごしてみてはいかがでしょう。

※記事に掲載した内容は公開日時点の情報です。変更される場合がありますので、HP等で最新情報の確認をしてください

鮨喫茶 すすす

■住所 神奈川県横浜市中区山手町110 神奈川近代文学館内

■電話 090-1186-7884

■営業時間

火・水・木・金・土・日・祝日・祝前日：9:30～17:00

月・祝後日：定休日

※神奈川近代文学館の展示入替期間はお休みとなります

URL：https://www.instagram.com/sushikissa.sususu/