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娘専属の司書として活動を再開【毎日が変わる片づけのワザ(209)】

  • 2024.8.8

整理整頓や片づけは、少しでも生活を快適にするために避けては通れない課題の1つですが、いざ取り組んでみたところで「なかなか片づかない…」という方は少なくないようです。そこで、整理収納アドバイザーとライフオーガナイザーの資格取得の際に学んだ内容から、仕事や家事、気持ちを片づけるときの基準にしていることを紹介します。

娘専属の司書として活動を再開

わたしの将来の夢は、図書館司書になることでした。

……訂正します。

わたしの将来の夢は、図書館司書になることです。おばあちゃんになったら図書館でアルバイトをする予定なので、継続中の夢です。

小学生のときから、

「大人になったら、ここ(図書館)で働く」

と決めていました。

その思いは中学生になっても、高校生になっても変わることはなく…図書館司書になるための勉強ができる大学へ進学しました。そこで無事、司書資格を取得したまでは順調だったのですが…。

就職先としてめざすときに、図書館はとてもとても狭き門でした。結局、司書としては就職できずに会社員となってからもあきらめきれず、大学図書館の職員の試験を受けたことがあります。そのときは1名の募集に1000人の応募があったとあとから聞きました。

というわけで、図書館司書の資格を一度も生かすことなく社会人としての日々が流れ…。仕事に生かせたことは、司書になるための勉強とは別に学んだプログラミング、Webサイトを作成するスキルでした。実際、1年だけ大学図書館のデータベース管理やサイト運用担当として図書館で働けたことも。司書の仕事はできなかったけど、「職場が図書館」というだけで、あの1年はとても幸せでした。

いまでも時々、「本当に図書館司書になりたかったのにな。残念だ…」と思うことがあります。それくらい、心から叶えたかった夢です。

でも。娘を出産したことで、司書としてやりたかった夢がいくつか叶っています。

まず、絵本の読み聞かせ。お話し会で子どもたちに読み聞かせをするのも司書の仕事のひとつです。そのため、娘が幼い時間は、毎日絵本を読み聞かせるのがうれしくてたまりませんでした。読み聞かせているときだけは、まるで戦場にいるかのように気を張りつめていた日々のなかで、唯一ほっとできました。

その後、読み聞かせを卒業した娘が自分で本を選ぶようになってからは、しばらく娘のための司書業務は引退していたのですが…。

約10年経った今。娘専属の司書として活動を再開しました。わたしが貸した、瀬尾まいこさんの「夜明けのすべて」を読んだことをきっかけに、久しぶりに読書に目覚めた娘。

「あの本、とってもおもしろかった。またああいう本を読みたい」

そうでしょうそうでしょう。たぶん(娘が)好きだろうなと思ってオススメしたのですから! と内心ニンマリしながら、自分の本棚からいそいそと何冊も取り出して紹介しています。

ああ、楽しい!

瀬尾まいこさんはもちろん、他にもたくさん、よかったら読んでもらいたいおもしろい本があるよ。そう思いながら本を探す時間は、絵本を読み聞かせをしていたあのころと同じくらい、うれしくてしあわせな時間でした。「わたしはもしかしたら、娘といい時間を過ごすためにこの(司書)資格をとったのかもしれない」とさえ、最近は思っています。<text:なまけるための片付け/花太郎(整理収納アドバイザー) https://note.com/namake_kataduke>

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