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【京都樂美術館】茶人千利休ゆかりの歴代『楽焼』特別展「#樂茶碗#炎の芸術#茶の湯」

  • 2024.8.6

汁物大好きな三杯目 J Soup Brothersです!FU~FU~☆彡今回は上京区、油小路一条下がった場所にある美術館。茶人千利休指導のもと確立された、侘茶必須アイテムの楽焼茶碗の特別展。

千利休ゆかりの茶碗『楽焼』の歴代作品を展示する美術館

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上京区、御所西エリアにある美術館『樂美術館』。

樂美術館は1978年に14代・覚入によって設立され、樂家歴代が次代の作陶の参考になるよう残し伝えた作品、古文書、茶道工芸品など約1000点を収蔵・随時展示。

樂家は日本の伝統的な陶芸技法の一つ、そして茶道で使用される茶碗『楽焼』を16世紀後半に茶人・千利休の指導の下、初代長次郎のより創出。楽家はその楽焼の技法を代々受けつぎ、現在で16代に渡る家柄。

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そんな代々続く楽焼の初代から16代目までの選りすぐりの代表作を展示する特別展『#樂茶碗#炎の芸術#茶の湯』が現在樂美術館で開催中。

以前から樂美術館に行ってみたいと思っていて、ちょうど楽家の軌跡がわかるような特別展開催中とのことでやってきました。

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そして、この古い趣きある樂家の建物(主屋、茶室、露地、窯場・仕事場一帯) は京都市景観法による景観重要建造物指定、並びに歴史的風致建造物指定にも指定されています。

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館内は靴を脱いで鑑賞する空間になっています。

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展示物の撮影は禁止ですが、館内のお庭などはこのような様子。何気に季節のお花が活けられる花入れですら、秀逸さを極める作品であることがわかります。

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館内は2階建てになっており、第一~第三展示室に初代・長次郎の黒樂茶碗をはじめ、赤樂茶碗、桃山時代後期に始まった造形芸術流派『琳派』の祖として知られる本阿弥光悦の黒樂茶碗など、貴重な作品の数々を展示。

さらに、楽焼の茶碗づくりの様子もモニター動画で見ることができ、楽焼の製法が他のやきものの作陶と比べ、いかに一線を画すものかがわかります。

個人的に興味深かったのは、楽焼の原料となる土『聚楽土』が、やきものの土地としての認識が全くなかった現在の伏見区大亀谷のものを代々使用されていること。さらにやきものの原点でもあるような製法、轆轤を使用せず、手とへらだけで成形する「手捏ね」(てづくね)と呼ばれる方法で、一窯一椀備長炭低温焼成により作陶されることなど。そして数百年の時を経て今に至る茶碗には、触れて質感を確かめてみたい、自分の両手の中に収めてみたい、という名器の持つ不思議な魅力も感じました。知れば知るほど、その奥深さを感じる楽焼。

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秋には京都を代表する有名料亭とのコラボレーションイベントも企画され、料亭で今も使用されている樂歴代の逸品を出品。それと同時に京料理も味わえる、またとない企画。ご参考に。

詳細情報

名称:樂美術館
場所:京都市上京区油小路通一条下る
電話:075-414-030
開館時間:10:00~16:30(入館は16:00まで)
休館日:月曜日(祝日は開館)、展示替え期間
公式サイト:https://www.raku-yaki.or.jp/index.html

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