1. トップ
  2. ライフスタイル
  3. 1食を提供するだけじゃなく、ほどよく見守る関係を築く。3周年を迎えた【こども食堂レインボー】は「ナイスな大人」の集まりだった!?

1食を提供するだけじゃなく、ほどよく見守る関係を築く。3周年を迎えた【こども食堂レインボー】は「ナイスな大人」の集まりだった!?

  • 2024.8.7

オトナミューズやモード誌を始め、さまざまなファッション雑誌やテレビなどのスタイリングで活躍中の木津明子さん。木津さんが2021年8月から仲間と運営を始めた子ども食堂が【こども食堂レインボー】です。場所は木津さんの住む神奈川県横浜市磯子区洋光台。活動は月に2回ほどの開催で続けられています。さまざまな方々や団体からの支援、木津さんとその仲間のスタッフ、そしてキッズスタッフたちの力を合わせて運営している【こども食堂レインボー】の活動の報告を主催する木津さんよりのメッセージの形で毎月ご紹介してきます。今回はとうとう4年目に突入した【こども食堂レインボー】への熱い思いと、今後の意気込みを語り倒します!

木津明子の子ども食堂日記vo.33「激動の3年間を振り返ってみる」

毎日、暑すぎる〜!
暑中お見舞い申し上げます。皆さん、夏バテしていませんか?
我が家の中学生の娘と小学生の息子ももちろん始まっています、夏休み。子どもたちは夏休みでも、もちろん私は仕事があるので、毎日の子どもたちとのスケジュール調整が大変! ドタバタで明日のことも分からない我が家です。
思い起こせば、2021年の8月に始めた【こども食堂レインボー】。とにかく何もわからないけど「8月に子ども食堂を始める!」とだけ決めて、場所を探して、やっと営業できるようになって。それでも最初の頃は、前日は仕込み&緊張でほとんど寝ていなかったり。仲間がたくさん手伝いに来てくれていても、指示の仕方さえ分からなくて。毎回、反省をして改善する方法を考え少しずつ今の形になっていきました。

コロナ禍に始めた【こども食堂レインボー】。食堂開業にあたっては、保健所とのやりとりが大変だった。

【こども食堂レインボー】初日にチラシ配りをして感じた、世の中から見る子ども食堂のイメージは、偏見や差別につながる否定的なもの。この印象をくつがえさないと子どもたちを守ることにはつながらない。誰でも気楽に入ることのできる楽しい場所、安心できる場所にしていかなくちゃと思いました。
たくさんの子どもたちと関わることになってから、名前を覚えることが苦手だった私は子どもたちの名前をメモして覚えることを始めました。「ねえねえ」って呼ばれるより「〇〇ちゃん」とか呼ばれることが私だったら嬉しいと思うから。少しずつ子どもたち、大人の方々、スタッフの仲間で自然にコミュニケーションが生まれて【子ども食堂レインボー】の雰囲気は、今では上々かなと思っています(自画自賛!)。お腹の中にいた子がスタスタ歩けるようになったり、初めはシャイだった子がたくさんお話ししてくれるようになったり、3年間の中でたくさんの成長を見れたことを嬉しく思っています。初めて来てくれる子どもたちも増えて、みんなで楽しくごはんを食べてくれること、笑顔が溢れる場所になっていること、多くの人たちに支えてもらってこの活動が出来ていることに感謝しています! ありがとうございます!

Lefts,の道田さんにご提供いただいたピンクとグリーンのエプロンでチーム感が出ました♡

URさんのご厚意で広めのキッチンが併設された団地の集会所を貸してくれることになり、それまでは前日に自宅でしていた仕込み作業も全て当日の朝からできるようになりました!

子ども食堂を運営しているとよく聞かれるのが「本当に困っている子どもたちが来ているのか?」とか「必要じゃない人が食べているんじゃないか」など。ときにはメールで学生からアンケートを依頼されたりもします。
もちろん、孤食や隠れているネグレクトを救うことは子ども食堂のテーマです。そこに向けてピンポイントでアプローチすることができる人もいるのかもしれませんが、私たちが目指す【こども食堂レインボー】は、ただ1食だけを提供する場ではなく、そこから繋がるコミュニケーションを生み出す場だと考えています。私自身、幼少期は両親の仕事が忙しかったので、夜ごはんは近所の中華料理屋さんに週4日も通うような環境で育ちました。父も母も大好きでしたが忙しく、あまり話せる時間がなかったので、近所の「ナイスな」おばさんたち気さくにが話しかけてくれて、ほどよい距離感で見守ってくれていたことが嬉しかったんですね。だから私はそんな「ナイスな」大人になりたいと思っています。

カメラマンの中川真人さんが子どもたちを写真撮影してくれたり、ヘアメイクの赤間直幸さんがヘアアレンジをしてくれたり。スタイリスト業での縁が、子ども食堂の活動にも広がっていて、本当にありがたいし、嬉しいです♡

毎回使用する食材の多くは、支援者の方々からご提供いただいています。温かなご支援抜きでは、運営できません。

キッズスタッフも代替わりしつつ、どんどんパワーアップして頼れる存在に成長しています。

大人になって母になり、昔の両親の忙しさを身をもって実感して、親は完璧ではないことを知りました。それでも、一緒にいる保護者が笑顔でいれば子どもたちは安心できること。育児に関わる全ての人たちが少しだけ羽を休める場所になって笑顔になることも【子ども食堂レインボー】の大切な仕事だと思っています。
【こども食堂レンボー】は、これからも元気いっぱい活動を続けていきますので応援よろしくお願いします!

見知らぬ人同士でも会話が弾むことが多くなり、かなりにぎやかに(騒がしく?)開催しています。

1回1回の開催を大切にし、10年目、またその先を迎えられるように、邁進していきます!

元記事で読む
の記事をもっとみる