1. トップ
  2. 恋愛
  3. 何を考えているかがわかりづらい…?“内向的”な子の心理と向き合い方のコツ

何を考えているかがわかりづらい…?“内向的”な子の心理と向き合い方のコツ

  • 2024.8.6
出典:あんふぁんWeb

内向的な子は、そうでない子に比べて、親や周囲の人から「何を考えているかがわかりづらい」と思われることの多い存在です。それだけに、親からさえも誤解を受けたり、心配されたりすることがよくあります。でも内向的な子は、大人が思うよりもずっと活発にものごとを考えていて、実は心配していたことが全部親の思い過ごしだった、などということもあります。

今回は、内向的な子によくある心理状態や、おすすめの対応方法を紹介します。子どもの性格に「当てはまる」と感じる方はぜひ参考にしてください。

別に寂しくない…内向的な子の心理とは

内向的な子は、友達が少なく、コミュニケーションが下手で、いつも寂しい思いをしているのではないか…と心配している親も多いのではないでしょうか。内向的な子は日頃、次のように考えていることが多いのです。

友達は少なくても楽しい

友達は多いほうがいい、という考え方もありますが、内向的な子は「友達は少なくても、楽しいからいい」と考えていることがほとんどです。友達が多いと、かえって一人ひとりとの付き合い方が浅薄になってしまうことがあり、この状態を苦手だと感じる子どももいます。

ただ、周囲の人が「友達は多いほうがいいでしょ」「友達が少なすぎて心配。もっと増やしなさい」といった対応をしていると、「友達が少なくても別にいい、と思ってしまう自分はおかしいのかな…」と不安を感じるケースがあるでしょう。友達の数が少ないとしても、それが本人にとって合っているのだと考えてあげたほうが建設的です。

自分の興味あることに集中力を発揮

内向的な子は、自分が興味をもっている物事に集中力を発揮して取り組みます。その分、人とコミュニケーションをとる時間や労力を削る傾向にあるのも事実です。

だからといって本人が困っているわけではなく、また「もっと人と仲良くしたいのに、できなくて我慢している」というようなことでもありません。むしろ「自分の好きなことに時間を使いたい」と考えている本人にとってはなんの問題もないことが多いのです。

コミュニケーションが不自由なわけではない

内向的な子は、他の子とのコミュニケーションが少ないため、「話すのが苦手みたいで心配…」と思ってしまう親もいます。しかしこれは、コミュニケーションで困っているのではなく、考えをめぐらせている時間が多いのです。

頭のなかで、自分と自分とでひっきりなしにおしゃべりをしているケースもあり、多くの場合は決して、言葉を自由に使えないというわけではありません。ただ本来はコミュニケーションのスキルがあるものの、日頃から活発にやりとりをするわけではないため、コミュニケーションに苦手意識をもつ子もいます。

内向的な子との向き合い方

内向的な子どもには、大人はどのように向き合っていくと良いのでしょうか。内向的な子に接するとき心掛けたいことをご紹介します。

興味をもっていることを否定しない

内向的な子は、興味のあることに対しては一所懸命に取り組む姿勢を見せることも多いものです。しかし、特定のことにばかり興味を向け、人との関わりを避ける面もあるため、親としては「そんなことばかりやっていないで、もっと他に…」と言いたくなってしまうことも、あるかもしれません。

興味のあることに対して頑張れるということは、将来的に役立つ探究心や粘り強さを育んでいるということです。また、興味のあることを取り上げられたところで、他のことに興味がわくというわけでもありません。子どもの時期に、興味のあることをしっかりと掘り下げていくわが子を認めてあげることは、将来の大きな力になることでしょう。

考える時間や、意見を聞く時間をじゅうぶんに取る

子どもが内向的で、なかなか自分の意見を言わない…となると、忙しい親はつい、先回りをして子どもの意見を「こう思っているんでしょ?」などと口に出してしまったり、「これでいいよね?」と決めつけてしまったりしがちです。ときには「自分の意見をちゃんと言わないとダメでしょ!」と怒ってしまうこともあるかもしれませんね。

この方法は、内向的な子がますます意見を言いづらくなり、ますます親がイライラするという悪循環を作る原因となります。忙しいのは当然ですが、できるだけ時間をかけて、子どもが考え、意見を口に出すのを待ってあげたいものです。先回りを繰り返していると子どもは「自分が考えても意味がない」「どうせ自分の言葉は聞いてもらえない」と考え始め、家でも園や学校でも、ますます自分から意見を口に出そうとはしなくなるでしょう。

他の子と比べてわが子をサゲない

内向的な子の親がやりがちなのは、外向的な他の子とわが子を比べてしまうことです。きょうだいや、年齢・月齢の近い近所の友達などと比べてしまって、親自身が苦しくなっていることも多いでしょう。

しかし「あなたはなぜ自分の意見が言えないの?」「みんなできているから大丈夫だよ」というメッセージは、「みんなはできるのに、あなたはできない」と言われていることと変わりません。もっと露骨に「お姉ちゃんはそんなじゃなかったのに、あなたはなんでできないのかしらね」といった言い方をしてしまうこともありますが、もちろんNGです。

反対に、興味のあることに対して詳しいとか、集中力があるとか、作業がていねいであるといったように、内向的な子の長所に目を向けていくと少しずつ自信をつけて、ゆっくりと外向的な面が花開くこともあります。

内向的であることのプラス面に親が目を向けてみましょう

内向的な性格は、一つのことにていねいに取り組んだり、興味のあることを掘り下げて詳しくなったり、数は少なくても大切な友達に心を砕く優しさがあったりと、いくつもの長所に恵まれています。世の中は広く、全員が外向的な性格をもっていることが正しいわけではありません。内向的な性格も外向的な性格も、それが長所として機能するかどうかは、本人と周囲の人の受け止め方次第なのです。

わが子が内向的だと感じたら、「困ったな」「もっと明るくさせないと」と受け止めるのではなく、「この子は、こうなんだな」「いいところもいっぱいあるな」と受け止めてみましょう。身近な人がその良さを認めることから、5年後、10年後に伸びていく未来を育てることができます。そしてそれは、外向的な子と何の違いもないことなのです。

元記事で読む
の記事をもっとみる