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バレー男子にもう一人の日本代表、藤井直伸さんと戦い抜いた激闘のイタリア戦 最後は涙こらえ“全員”で笑顔の集合写真【パリ五輪2024】

  • 2024.8.6
藤井直伸さんの遺影と集合写真に収まったバレーボール男子日本代表(C)ロイター
SPREAD : 藤井直伸さんの遺影と集合写真に収まったバレーボール男子日本代表(C)ロイター

パリ2024オリンピック」のバレーボール男子日本代表は5日、決勝トーナメント1回戦で世界ランキング2位のイタリアと対戦。
フルセットの末、2-3で敗れ、1972年ミュンヘン五輪以来、52年ぶりのメダル獲得には届かなかった。

■「全員で一緒に戦ってます」

第1、2セットを奪取した日本は第3セットも4-21とマッチポイントを迎えたが、そこからイタリアの粘りに屈した。あと1点、4強入りに届かなかった。
試合後、コート上で涙を抑えきれない選手たちに、フィリップ・ブラン監督は肩を抱き寄せ、チームの健闘を称えると最後は退任する監督への感謝を示す胴上げ。
試合後の集合写真は、選手全員が涙をこらえ、白い歯を見せ笑顔で収まった。
そこにもう一人、激闘のイタリア戦をともに戦った日本代表の存在があったことにファンも気付いた。集合写真の中央でミドルブロッカー・高橋健太郎が手に持っていたのは、胃がんの闘病の末、昨年3月に他界した東京五輪代表・藤井直伸さんの遺影だった。
試合中にはベンチに置かれている遺影が映し出され、NHK中継の解説を務めた元日本代表・福澤達哉さんは、「全員で一緒に戦ってますね。この舞台に立ちたかったと思うんですよね。この想いを背負いながら、素晴らしい試合をやっていると思います」と伝えた。

■「ナオノブ・フジイもいた」

藤井さんは2017年から日本代表として活躍したが、昨年2月に胃がんのステージ4を公表。闘病の末、昨年3月10日に他界した。
専門メディア『Volleyball World』は「日本の集合撮影に、ナオノブ・フジイもいた。チーム・ジャパンは彼の功績を讃えている」とSNSに投稿し、多くの反響が広がっている。
今春のネーションズリーグで準優勝し、世界トップクラスの存在となった日本代表。その一役を担ったもう一人の選手と共に、日本代表はパリ五輪を戦い抜いた。

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