エミリー・ブラント、共演者とのケミストリーを生み出す方法とは

アン・ハサウェイが、かつて相性を確かめるために10人の男優とキスすることを求められたと告白して話題となったが、カップルを演じる俳優がケミストリーについて語るのはめずらしくない。ラジオ番組「ハワード・スターン・ショー」に出演したエミリー・ブラントは、赤裸々にこう語る。

「共演を楽しめなかった人たちとも、ケミストリーを生み出してきた。信頼関係なら簡単に築けるけれど、それがスクリーンに反映するかというと違う。ケミストリーは奇妙なもので、封じることはできないし、売り買いもできない。あるかないか、それだけって感じ。信頼関係がある相手なら、作り出すのが少し簡単になるというだけ」

キスシーンについて「吐きたくなったことはある？」と聞かれると、「あるある！ そこまで強い感情ではないけれど、楽しめないのは確か」と激白。そんな彼女には、俳優との間にケミストリーを起こすテクニックがあるそうだ。「好きなところを見つけるようにしている。たとえ一つでもいいから、何か見つけるんです。笑い方がいいとか、話し方がいいとか、礼儀正しいとか、何でもいいんです。まずは、その人の好きなところやキャラクターの良いところを見つけて、それにきっかけにするような感じ」と話す。

『ジャングル・クルーズ』（2021）ではドウェイン・ジョンソンと共演し、『クワイエット・プレイス』（2018）では夫ジョン・クラシンスキーと、アカデミー賞を受賞した『オッペンハイマー』（2023）ではキリアン・マーフィーと夫婦を演じたエミリー。「好きでもなかった俳優」については明かすつもりはないようだが、デヴィッド・リーチ監督の最新作『フォールガイ』でライアン・ゴズリングとの共演は楽しいものだったようだ。「彼の奥さん、エヴァ（・メンデス）が大好きだし、子どもたちも好き。彼のような人と友人になれて本当にラッキーです」

『フォールガイ』は8月16日より日本公開される。

Text: Tae Terai