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みんな大好き「ブラックサンダー」はファンも熱い? 値上げ・減量のお知らせに「チョコッとくらい大丈夫」の声

  • 2024.8.5

価格改定と内容量変更へ

ブラックサンダー
ブラックサンダー

2024年9月に発売30周年を迎える有楽製菓の「ブラックサンダー」が、X(旧ツイッター)の公式アカウントで「価格改定および内容量変更のお知らせ」を告知しました。同シリーズ商品の価格を6.7~16.1%ほど改定、または内容量を10%前後少なくするという内容です。物価高が続く昨今、商品値上げの報はなかなか歓迎されづらいものですが、ブラックサンダーのこの投稿にはファンたちから賞賛の声が多く寄せられました。

Xでの投稿は同年8月2日。カカオ産地での天候不順などによるカカオ豆の生産量減少や価格高騰、また円安などの影響によってコスト上昇が続いているという背景を説明した上で、「経営の合理化や経費削減などの企業努力を重ねてまいりましたが、従来の価格を維持することが困難な状況に至りました」と説明。「やむを得ず下記の通り、価格改定および内容量変更を実施させていただくことといたしました」と表明し、対象商品一覧を挙げています。

価格改定は、定番のブラックサンダーが改定率14.3%、地域限定の商品は6.7~16.1%。内容量変更は、ブラックサンダーミニが158gから146gへ約7.6%減、いちごのサンダー ひとくちサイズパウチは42gから37gへ、11.9%の減となります。

この投稿のリプ欄などを見ると、「しゃーない! 値上げして味が守れるなら問題ない!」「チョコっと減ったくらい大丈夫だ!」「残ってほしかったお菓子がたくさんある。顧客が減るかもしれないが生存の道があるならそっちの方がいい」と、長年のファンとみられるアカウントたちから温かい声が寄せられています。

特に多くのアカウントが注目していたのは、内容量変更に関する告知部分。

「こうやって前もって伝えてくれるなら全然構わない。むしろあの価格で今までよく頑張ってくださった」「気付いたときに減っているのが悲しいからお知らせしてくれるのはありがたい」「内容量減った分、余分に買います!」と、あらかじめ詳細をつまびらかにしたことを好意的に受け止める反応が相次いでいました。

ブラックサンダーは1994(平成6)年9月に誕生。しかし翌95年、販売不振で一時生産終了した過去があります。その際、復活を熱望したファンが声を上げたおかげで再販が決定、のちに定番お菓子になるほどの人気を得たという数奇なバックグラウンドを持つお菓子です。

こうした経緯から、顧客とのコミュニケーションを重要視する姿勢をかねて押し出しており、同年7月には九州地方の新聞に「あのとき助けていただいたブラックサンダーです」との全面カラー広告を掲載するなどの施策も展開していました。

今回の価格改定に際しても、ファンたちが、値上げ・減量の苦境も自分たちが買い支えたいという矜持(きょうじ)を見せるいわば“推し活”的な熱意を見せた点が、特徴的だったと言えそうです。

一方、「小さくするなら値上げでもよかった。あの大きさだから得られる満足感があるんだよ……」と嘆く声も一定数見られることなどから、企業側にとってはどちらにせよ苦渋の判断だった様子がうかがえます。

(LASISA編集部)

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