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優恵のおしゃれは心意気 Vol.7 「少しおしゃれをして、デートのように」

  • 2024.8.5

夏の間は嵐のような風が吹いて激しく雨が降ります。その次の日には、ご近所の公園の大きな木の周りに細い枝がたくさん落ちていて、頃合いの良いものを時折拾って帰ります。部屋の中に枝や石があるのが好きなのです。30年近く前に千葉の海辺から運んだ流木に、モビールのように紐を巻いた短い枝をひょいと掛けてみました。

「魅力を隠して」

美しい肩紐と背中のボタンをあえて隠して、スリップドレスの上にリネンのニットプルオーバーを合わせました。大好きなセレクトショップで薦めていただいたコーディネイトが堪らなく魅力的で、うっとりとします。8月に久しぶりに会う親しい女友達との約束に着て行こうかと考えています。デートのような気持ちで、少しおしゃれをして、一緒にお芝居を観て、美味しいお酒とお食事を楽しむ夜に。青味を帯びたピンク色は甘過ぎず、大人のピンクです。

「くったりと、さらさらと」

丈の短い半袖のニットプルオーバーは、ヨーロッパのフランドル地方のコルトレイクリネンと呼ばれる上質な亜麻だけを使った糸で編まれているのだそうです。くったりとやわらかく艶やかなリネンのニットは、着ていると強過ぎる陽射しの下にいても、さらさらと心地良く守られているようです。


「Donatella Pelliniのイヤリングのこと」

友人であるジュエリーショップのオーナーとジュエリーデザイナーと3人でパリを訪れたことがありました。自分の興味を超えた専門的なエリアを訪ね歩いたことで、工場見学に似た楽しみがあったのです。友人のジュエリーデザイナーは、旅に持参していたDonatella Pellini(ドナテラ・ペリーニ)と彼女の家族について書かれている雑誌の記事を見せてくれました。わたしは初めてDonatella Pelliniというデザイナーのことを知り、一緒にショップを訪ねて、その時に購入したロードナイトのイヤリングは旅の想い出の鍵となりました。表参道にある友人のジュエリーショップは、彼女の笑顔のように愛らしく輝き続けて15年目になります。ジュエリーデザイナーはその旅から程なくしてパリへ移住、今もなおご活躍です。

「黄緑色のドロップ」

最近、黄緑色が気になっています。ドロップの粒のように美味しそうな天然石のビーズを譲っていただきましたので、それ用の糸に通しただけの長いネックレスにしてみました。黄緑色の間にドロップ色が並んでいます。可愛い、可愛い、あぁ、可愛い。

「愛でるPRADA」

欧米へ旅をする時には靴を買って帰ろうと思っています。PRADAのヘンプのパンプスは随分以前のものですが、旅先で購入したものでとても気に入っています。季節が外れている時には、靴箱の蓋を開けて静かに愛でるのです。「あなたみたいにチャーミングな靴は見たことがないわ、本当よ。このままずっと綺麗でいてね」

バナーとプロフィール写真のコーディネイトにもなっています!

<今月のおしゃれ横丁>
セレクトショップ:Pale Jute (ペール ジュート)
リネンのニットプルオーバー:suzuki takayuki (スズキ タカユキ)
スリップドレス:suzuki takayuki (スズキ タカユキ)
クリップイヤリング:Donatella Pellini (ドナテラ・ペリーニ)
ネックレス:優恵のお手製!
パンプス:PRADA(プラダ)
友人のジュエリーショップ:Ame blanche (アーム ブランシュ)
友人のジュエリーデザイナー:sai (サイ)


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この記事を書いた人(写真・文)

モデル、俳優 優恵

優恵

今年はモデルデビュー40周年。本誌でもおなじみ、おしゃれと旅とおいしいものをこよなく愛する。『mc Sister』で人気を博し、俳優としても映画、舞台などで活躍。近年の出演作に『秘密のフレグランス』(2021)ほか。

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