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隠れ既婚者の彼に騙され続けました… 身も心も疲弊した「不倫の後悔」

  • 2024.8.4

離婚をして心が疲れていたときに出会った恋人が、実は隠れ既婚者だった30代の真由さん(仮名)。すぐに別れる判断ができず、ずるずると不倫関係へと足を踏み入れてしまいました。その後、一体どんな道をたどったのでしょうか。メンタル心理カウンセラーの並木まきが、恋人が既婚だと知ったあとも交際を続け、身も心も疲弊した30代女性のエピソードをお届けします。

「離婚をする」を信じて半年

「彼が既婚だと知ってからも付き合い続けた私は、それからずっと『離婚をする』という彼の言葉を信じて待っていました。今思えば、そんなの嘘だったってわかるのですが、当時の私は彼を失いたくなかったんですよね」

しかしそのうちに恋人は真由さんにデート代を無心するようになったばかりか、過去の結婚で元夫からモラハラをされて別れた真由さんに対して、まさかのモラハラ発言をしてくるように…。この時点で真由さんは、相当にボロボロな状態になっていたと振り返ります。

「モラハラが嫌で離婚をしたのに、次に付き合った男性もモラハラだったので、本当に最悪です。でも当時の私は離婚をしたばかりというのもあって、ひとりになるのが怖かったんだと思います。そんな彼でもいないよりマシって思って、彼のわがままを受け入れていたし、モラハラ発言も聞き流すようにして耐えていました」

友人からの指摘で目が覚めて軌道修正

「だけど、そんな私の変化を見ていた友人が心配して苦言を呈してくれました。『今の彼と付き合ってからどんどん顔つきが暗くなっているし、疲れているみたい』『せっかくモラハラ夫と離婚をしたんだから、似たような人と付き合って耐えることないよ。別れたほうが真由のためじゃない?』って言ってくれて。その言葉をきっかけに、私は彼との別れを決意しました。
自分が家庭を持っていることを黙っていたのは彼のくせに、私のことを『既婚者と不倫する女』と見下していて、会ったときのモラハラもひどくなっていたんです。お金の無心も激しくなっていたので、無理矢理にでも別れて正解でした」

彼と別れて冷静になった真由さんは、預金通帳を見たら、離婚で得た慰謝料の9割を彼に使っていたことに気づき、自分でも衝撃を受けたとのこと。寂しさから既婚男性との関係を続けてしまった自分に対し、今では強い後悔があると話します。

「ひとりになるのが怖いからって、安易に男性を信じてしまった自分が馬鹿だったなって思います。相手はよく選ばないと、痛い目を見ることもあると勉強になりました。
失ってしまったお金は戻ってきませんが、今は安易に誰かと付き合うことはせず、ひとまずは生活を立て直すためにひとりで頑張ろうという気持ちになれたので、ここから挽回できるといいなって思っています」

離婚直後など、心が疲れているときには普段なら選ばない相手に引きずられるように付き合ってしまう場合もあります。少しでも違和感があったら、交際が始まっていたとしても立ち止まってみる勇気を持つことも大切でしょう。
©Peak River/Adobe Stock ©ah/Adobe Stock

文・並木まき

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