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「ハッシュタグ」と「シャープ」の記号、何が違う?

  • 2024.8.3

SNSのハッシュタグでおなじみの記号「#」。似たようなフォルムでシャープ記号もありますが、何が違うのかご存じですか? 詳しくご紹介します!

ハッシュタグとシャープの違いは?

ハッシュタグとは、ハッシュマーク「#」のあとに言葉やフレーズをつけた文字列のこと。英語ではhashtagと書きます。

英和辞典によると、hashの意味は「ハヤシ肉料理」。あのハッシュドビーフのことで、ほかに「(肉などを)細かく切り刻む」という意味もあります。

いっぽう、シャープは音楽の授業で習ったとおり、音を半音上げるときに使われるもので、記号の形は「」。ハッシュマークとよく似ていますが、シャープ記号のほうは横の二本線が少し右に上がっています。

ハッシュマークなのにシャープと呼ばれている!?

実は、ハッシュマークにはいくつか名前があります。
・ナンバーサイン
・番号記号
・井桁(いげた)

「井桁」などは、あまりなじみのない言葉ですよね。

例えば、電話機の右下についているボタン「#」もハッシュマークなのですが、自動音声案内などで「番号を入力後シャープを押してください」とアナウンスされることがあります。

本来はナンバーサインやハッシュマークなどと読むのが正しいはずなのですが、それでは伝わらない可能性があるため、便宜上「シャープ」と呼ばれているようです。

ハッシュマーク「#」の由来は…

日本ではハッシュマークをシャープと呼ぶときもあるので混乱しますが、英語圏でも電話機についている「#」にはhash、またはsquare(正方形)という呼び名があり、さらに調べるとnumber sign(番号記号)やpound sign(ポンド記号)など、さまざまな名前がありました。

ブリタニカ国際大百科事典によると、記号「#」の由来はラテン語の「libra pondo(リブラポンド)」。「libra」とは古代ローマの重量単位で、「libra pondo」はやがて「lb」と略して書かれるようになり、その筆記体が「#」に変化していったそうです(諸説あります)。

その後、1960年代にアメリカで押しボタン式電話機が開発されたとき、ハッシュマーク「#」が「*(アスタリスク)」とともに導入され、さらに2007年、Twitter(現X)ユーザーがツイートをグループ化する方法として「#」を入れることを提案しました。

「ハッシュタグ」と「シャープ」の違いは横線!

記号「#」と「」の違いは、横線の角度にありました。日本だけでなく、英語圏でも「#」にはさまざまな呼び名があることもわかりました。

ちなみに、パソコンやスマホで「ナンバーサイン」や「井桁」と入力すると、きちんと「#」が出てきます。お試しください。

参考資料
・『ランダムハウス英和大辞典』(小学館)
・『デジタル大辞泉』(小学館)

文・田代わこ

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