「離婚したいけど、我慢した方がいいよね」相談すると「あのさ──」→ 姉の言葉で「目が覚めた」

これは筆者が知人から聞いたお話です。一人で生きていける自信が持てず、離婚を悩んでいる時に、実姉から言われたとある言葉にハッと我に返って……！？

モラハラする旦那にもう限界。しかし一人で生きていく自信もない私。

これは私が、前の旦那と離婚するのを迷っていた時の話です。

元旦那はいわゆる【モラハラ夫】で、「本当無能だな」「自分じゃなにもできないくせに」などといった、私を見下す発言を日常的に浴びせてきました。

旦那から長年否定され続けていたせいで、自己肯定感がとことん低くなっていた私は、自分のことを「私はなにをやってもダメな人間だ」と本気で思っていました。

しかし私の実母の葬式の際、「香典と交通費がもったいないから」と参列を拒まれたことがきっかけで、（この人と離婚したい）と思うように。

（でも離婚したくても、どうしたらいいのかわからない。そもそも私なんかが離婚して一人で生きていけるはずもないわ……）

そんなふうに悩んでいると、普段は連絡を取り合うことのなかった実姉から突然、「あなたの住んでいる県に転勤で引っ越してきたから、ご飯でも行こう」と連絡が来たのです。

私は藁にすがる思いで、姉に現状を打ち明けました。この時、姉が連絡をくれていなかったら、全く違った未来になっていたかもしれません。

姉は私の話を聞いて、すぐに会いに来てくれました。

姉に詳しく話を聞いてもらったはいいものの、「でも離婚しても、何にもいいことないから、我慢して旦那と一緒にいた方がいいよね……？」と弱気な私。

しかし姉から「離婚しない方がいいって言うけど、一人になったら生きていけないって、そのダメ旦那以外、誰もあなたに言ってないよね？あなた自身がその旦那のひどい発言にしがみついて、『離婚なんてしない方がいい』と自分に言い聞かせているだけじゃないの」

「結局、幸せになりたいはずのあなたの人生を悪い方に決めつけているのは、あなた自身なのよ」と言われ、ハッとしたのです。

姉の言葉を聞いて、「私は幸せになりたい。でも、このままじゃなれない。ではどうしたらいいか」というシンプルな道筋が見えてきました。そしてあんなに躊躇していた、離婚に向けた準備を始めることができたのです。

実際に行動してみると、パート先にお願いして正社員にしてもらえることになったり、正社員になる見込みがあると言えば借りられるアパートがいくつか見つかったり。

想像以上にうまく事が運び、「どうして今までなにもせず耐えていたんだろう」と思えるようになっていきました。

そしてその1年後、すんなり離婚が成立して、今はおひとりさま生活を満喫しています。あの時、私に真摯に向き合ってくれた姉には感謝しかありません。

ちょうどいいタイミングでお姉さんに相談できたのが良かったですね。なんでも1人で抱え込まず、悩みがあったら他の人に相談することで、解決できる場合もあるかもしれません。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター：Hinano.N