夫から受けるさまざまなハラスメントは、妻の心を壊す威力があります。離婚したくてもできない女性も多いかもしれません。これは筆者の友人・T代が実際に体験したお話です。離婚を突き付けたモラハラ夫と義母の末路とは?
嫌がらせ&モラハラ
私は、結婚と同時に義実家で義両親と同居をしていました。
20代前半で結婚したのですが、なかなか子供に恵まれず、ある時子どもができにくい体質であることが判明。
ちょうど義父が他界した時期と重なり、義母からの嫌がらせと夫からのモラハラが一気に表面化しました。
夫は義母の嫌がらせにも何も言わず、義母も夫のモラハラを容認。
私は逃げ場のない、苦しい生活を送っていたのです。
申し出
ある日、私は義母と夫に「大事な話がある」と言われました。
何を言われるのかとビクビクしながら話を聞くと、
「このままだとこの家の後継ぎがいないことになる。子どもができる女性と結婚し直したいから、お前は離婚してこの家から出ていけ!」と言われたのです。
言われた内容はヒドいことでしたが、自分から離婚を言い出すことでトラブルになりたくなかった私にとっては渡りに船!
「はい。わかりました」と何も反論せず、離婚を受け入れることに。
そんな私を見て、義母と夫は勝ち誇ったような顔をしていました。
解放
私は義母の嫌がらせや夫のモラハラから解放されて、のびのびとした生活を送れるようになりました。
就職も決まり、趣味も思う存分楽しめる充実した生活を送っていたのです。
すると、離婚してしばらくたった頃、いきなり元夫から連絡がきました。
元夫が言うには、義母が若年性認知症を発症し、家の中がめちゃくちゃなので帰ってきてほしいということ。
今までさんざん嫌がらせを受けてきた私が助ける義理はありません。
「私はもう他人なので。赤ちゃんの産める女性に看てもらえば?」と電話を叩き切ってやりました
因果応報
元夫は本当に困っていたらしく、その後も何度も連絡をしてきましたが、私は連絡先を変えて一切関わらないようにしました。
私にしてきた仕打ちのしっぺ返しを喰らっているのであれば、少しは気持ちがスカッとします。
結局、元夫の言っていた「赤ちゃんの産める女性」との再婚はできなかったのでしょう。
因果応報……自分の言動を反省する時間が、今の彼にはないかもしれませんが、私にはもう関係のないことです。
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:RIE.K