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40代からケアすべき「3つの体臭」 汗は放置しないで!【大学教授に聞きました】

  • 2024.8.2

「私たちの皮膚からは、日頃から様ざまな〝皮膚ガス〞が出ており、それが鼻に到達すると特有のニオイとして感知されます」というのは、皮膚ガス研究の第一人者である関根嘉香先生。関根先生に、更年期を迎える40〜50代女性が注目すべき3つのニオイの特徴を教えてもらいます。


【教えてくれるのは】

皮膚ガス研究者 関根嘉香先生

東海大学理学部化学科教授。ニオイ研究のエキスパートとしてメディアでも活躍。近著に『皮膚ガスのはなし〜体臭は心と体のメッセージ』2750円(朝倉書店)など。

【40代は体中からニオイが出ている!】

体臭があることは自然なこと、でも大人になってからのニオイにどんなものがあるのか、関根先生に聞きました。

1:オトナを悩ませる[加齢臭]

まずひとつ目は 〝加齢臭〞。男性だけでなく女性にもあり、40才くらいから増えてきます。皮脂が酸化することで〝ノネナール〞という物質が発生し、加齢臭と呼ばれる独特のニオイに。皮脂分泌の多い体の中心部(頭部、首もと、胸もと、背中など)から発することが多いです。皮脂量そのものは年齢とともに減っていきますが、加齢により皮脂の構成成分が変化すること、更年期で女性ホルモンが減少し、男性ホルモンが優位に働くことなどが関係しています。

2:放置すると臭う[汗臭]

ふたつ目は 〝汗臭〞。更年期では、自律神経の乱れから汗腺機能のコントロールがうまくできず、多汗の症状(ホットフラッシュ)が出る場合も。汗をかく分には問題ないものの、かいた汗を放置してしまうとニオイの原因になります。

3:疲れやストレスから生じる[疲労臭]

また、自律神経の乱れや体の疲れ、メンタルストレスなどから生じる 〝疲労臭〞という存在も。鼻にツーンとくるアンモニアのニオイが特徴です。加齢臭、汗臭は基本的に洗えば落ちるので、やさしく洗って皮膚を清潔に保つこと。疲労臭については血液由来のため洗っても落ちませんが、腸内環境を整えるような食生活を心がけることでニオイが緩和されるでしょう。

年齢を重ねただけでも手ごわい加齢臭に加え、汗問題のある夏。関根先生が教えてくれた中から、汗をかきやすいパーツをチェックしてケアしてみてください!


イラスト=二階堂ちはる 取材・文=青木麻理〈tokiwa〉 ※GLOW2024年8月号より

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