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「私は家政婦じゃないの」携帯をイジりながら食事をする夫。積もり積もった怒りが…爆発!

  • 2024.8.2

夫と結婚するまで、私は実家で暮らしていました。私は仕事のため、夜ごはんをひとりで食べることが多かったのですが、私が食事をするときは先に食べ終わっていた父母も一緒に食卓を囲み、会話を楽しみながら食事をしていました。また、父が母に対して「ありがとう」「おいしいね」と言っていることをよく聞いていたので、私にとってはそれが普通の食卓だったのです。しかし……。

黙々と食べる夫

一緒に夜ごはんを食べているとき、夫は毎日何も言わずテレビを見ながら黙々とごはんを食べます。おいしいかな? どうかな?と気にしている私をよそに、何も言わず食べる夫。

最初は、黙々と食べているということはおいしいってことなんだろうなと思っていましたが、やはり何も言われないのは複雑です。父と母のやりとりを見て育ったので、余計にそう感じたのかもしれません。モヤモヤした日は私のほうから「おいしい?」と聞くこともありました。

聞けば、夫は「おいしい!」と言ってはくれるのですが、私からすると「聞く前に言ってほしいなぁ」と思う日々でした。

姉に相談してみたけれど…

そんな日々が続いていたとき、姉に相談してみました。「ごはんをどれだけ一生懸命作っても、私が聞かない限りおいしいと言ってくれない。黙々と食べるだけ。お姉ちゃんのところはどう?」と。

すると、姉からは「うちも全然言わないよ。でも黙々食べてるってことはおいしく食べてるってことだから、それでいいんじゃない?」という答えが返ってきました。姉の言葉に納得はしたものの、やはり言葉に出して伝えてほしいという思いは消えずモヤモヤが続いていました。

そんなある日、私はついに……!

モヤモヤが爆発した

食事は毎日のことなので、栄養なども考え時間をかけて作っています。その日もいつものように食事をしていました。しかしその日の夫は、テレビを見ながらだけではなく、携帯もいじりながら食事をしていたのです。

携帯をいじりながらごはんを食べている夫に、私は普段の積み重なったモヤッとが爆発! 「私は家政婦じゃない! 一生懸命考えて作っているのに、なんでテレビを見ながら、携帯をいじりながら食べるの?!」と口にしてしまいました。

夫はそんな私を見てびっくりしたのか「ごめん。感謝もしているし、おいしいって思ってるよ」と頭を下げてくれました。夫は、言葉に出さなくても感謝が伝わっていると思っていたようです。

結婚してみてお互いにわかることはたくさんありますが、思ってはいても言葉に出して相手に伝えなきゃ絶対に伝わらない、ということを改めて学んだ出来事でした。

夫は結婚するまで10年以上実家を離れ、友人と暮らしていました。しかし、ごはんを食べるときはひとりで食べていたようです。そのため誰ともしゃべらずテレビを見ながら、携帯をいじりながら食事するのが、夫にとっては日常だったのです。

他人の2人が結婚して一緒に暮らし始め、共に生活する。自分にとっての普通が相手にとっては普通でないということを忘れてはいけないと思わされました。そんななかでも、今では毎日「ありがとう」「おいしい」と言葉にしてくれるようになり、夫婦にとって楽しい食事の時間になっています。

著者:澤井しのぶ/女性・主婦
イラスト:sawawa

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています

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ベビーカレンダー編集部/ムーンカレンダー編集室

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