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【福岡アジア美術館】おいでよ!夏の美術館vol.1エルマーのぼうけん展

  • 2024.8.2

こんにちは!リビングふくおか・北九州web地域特派員のakiです。お子さんをお持ちのみなさん!私たち親にとっては長い長い・・・(笑)夏休みにこどもたちをどこに連れて行こうか、毎年悩みますよね。 そんなみなさんにぜひおすすめのイベントをご紹介します。

この夏は、ママもパパもこどもたちも福岡アジア美術館へ出かけよう!!

福岡市地下鉄福岡空港線の中洲川端駅に直結しているこちらは福岡アジア美術館です!地下鉄七隈線でも櫛田神社駅で下車して川端商店街を通ると暑さを避けながら行くことができますよ!

出典:リビングふくおか・北九州Web

黄色の入り口が目を引く福岡アジア美術館で7月16日から開催されているのが「おいでよ!夏の美術館vol.1 エルマーのぼうけん展」です。早速7階の会場に向かいましょう。

出典:リビングふくおか・北九州Web

かわいらしい絵と美しい色使いが目を引きますね!

出典:リビングふくおか・北九州Web

会場の脇には、この物語に欠かせないキャラクター「りゅう」がお出迎え。とても愛らしいその姿を見ると、一緒に写真を撮りたくなりますね!

出典:リビングふくおか・北九州Web

取材に伺ったのは会期初日。今回の展覧会を楽しみにしていた近隣の幼稚園の園児さんを迎えてテープカットが行われました。穏やかな会場の空気にほっこりとした気持ちになりました。

「今日も出かけよう、新しい冒険の旅へ。」ここからエルマーの世界が始まります

みなさん「エルマーのぼうけん」はご存じですか?この作品は1948年から1951年にかけてアメリカで出版され、世界中で今もなおこどもから大人までたくさんの人に愛されているベストセラーなんです。作者はルース・スタイルス・ガネットで、絵は彼女の義理の母で挿絵画家でもあるルース・クリスマン・がネットが手掛けています。

物語は、9歳の少年「エルマー」がりゅうを助けるために旅にでるお話なのですが、実はわたし、この取材まで「エルマーのぼうけん」シリーズの存在を知ってはいたものの、読んだことがありませんでした。私はこどもの通う小学校で読み聞かせのボランティアをしているのですが、同じボランティア仲間が時々「エルマーのぼうけん」の一章を朗読していると聞いて、どんな物語なんだろうと気になっていました。なので、本の世界を知らないわたしが今回の展覧会を楽しめるだろうかとドキドキしつつレポートします!

出典:リビングふくおか・北九州Web

入口入ってすぐに、こどもたちと展覧会を楽しむための「おやくそく」がありました。よく読んで、楽しい時間を過ごしましょうね。

出典:リビングふくおか・北九州Web

「エルマーのぼうけん」シリーズは全3作あるのですが、その最初の物語が今回の展覧会のタイトルにもなっている「エルマーのぼうけん」です。エルマーが年老いたのらねこからどうぶつ島に囚われているりゅうの話を聞き、りゅうを救うために冒険にでるのです。物語についてわかりやすく説明があるので、知らないわたしもじっくりと説明を読みながらエルマーになった気分で会場を進みます。

出典:リビングふくおか・北九州Web

「エルマーのぼうけん」シリーズを体感できるような仕掛けがいろんなところにあります。目で楽しむだけでなく、動物の鳴き声が聞こえたりカサカサと羽音がしたり・・・こどもたちも興味津々です!

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このしかけはなんだろう?? 展覧会を体験したあと、どうしても「エルマーのぼうけん」シリーズが読みたくなってしまい、帰宅してすぐ読みました(笑) 読んだあとで、これがワニの背中だということがわかって、もう一度展覧会に行きたくなりました!!

出典:リビングふくおか・北九州Web

このオレンジ色のはなに??落ち葉??と思っていましたが・・・これも物語の中で何度もエルマーのお腹を満たした(りゅうのお腹も満たしましたね!)みかんの皮でした! すでに物語を体験した人は、きっとここをみて「わぁ!!!」と笑顔になったと思いますが、物語を後から読んでも答え合わせができて楽しめました!!

出典:リビングふくおか・北九州Web

途中で「エルマーのぼうけん」の”冒険”つながりで冒険にまつわる絵本の紹介もされています。

出典:リビングふくおか・北九州Web

このブースは3作目の「エルマーと16ぴきのりゅう」という物語の世界です。大きな山と町が描かれたこのシーン、とっても大切なシーンなんだろうなと思いながら通り過ぎようとしたのですが・・・

出典:リビングふくおか・北九州Web

んん??町の向こう側が見えません。どうなっているのかな?ドキドキしながらカーテンをくぐります。童心にかえったようなドキドキです。ここは大人も素直な気持ちでエルマーになりきりましょう!

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少し暗めの部屋にりゅうがたくさんいます!!そして、このボタンを押すといろんな音や光が!!!ついつい何度も押したくなります。こどもたちはこの場所がきっと大好きでしょうね~。いや、大人もこのボタン押して楽しんでください♡

出典:リビングふくおか・北九州Web

たくさんのりゅうが走ってる?飛んでる?物語を読むとこのシーンと音や光が出るボタンの意味がよくわかります!

出典:リビングふくおか・北九州Web

写真ではうまく撮れかったのですが、この場所は映像がとても美しく、音も幻想的で一瞬自分がどこにいるのか忘れてしまうような没入感を体験できました。物語を読んだあと、この場所の映像が「あの場面か!!!」と答えがわかり、やっぱりもう一度行きたいなと思いました。

日本で初めて公開!美しい原画の数々や貴重なダミー本は是非見てほしい!!

出典:リビングふくおか・北九州Web

会場の壁には、物語を彩る挿絵が並んでいます。この挿絵がとても魅力的!エルマーやりゅう、登場するキャラクターが生き生きと描かれています。 これら130点に及ぶ原画は、アメリカ・ミネソタ大学図書館に所蔵されていて、今回の展覧会で日本で初めて公開されます。丁寧に鉛筆で描かれた挿絵は濃淡がとても繊細で、この挿絵をたどっていくだけで物語をイメージできます。

出典:リビングふくおか・北九州Web

ここからが2作目の「エルマーとりゅう」の中で一番好きだった絵を写真に納めたのですが、後から物語を読んでこの部分のお話がとっても好きでした!!

出典:リビングふくおか・北九州Web

こちらは「エルマーと16ぴきのりゅう」の見返しのための着彩画です。70年以上前に描かれたと思えないほど色鮮やかでとても美しいです。さまざまな色を並べていて、りゅうの家族がとても美しく描かれていますね。やさしくて独特の色使いで「エルマーとぼうけん」シリーズの世界観が伝わります。

出典:リビングふくおか・北九州Web

エルマーとりゅうはもちろんのこと、端に描かれる植物まで細かく丁寧に表現されていますね。エルマーとりゅうの表情もとても魅力的で、この本が世界中で長く愛されているのがわかる気がしました。

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作者であるルース・スタイルス・ガネットが所蔵する3冊のダミー本(手作りの本の原型)はとても貴重で、本を作るってこんなにも大変な作業で、こだわり抜いてできたんだと感動しました。

ルース・スタイルス・ガネットさんを知ることができるたくさんの資料も見どころ

出典:リビングふくおか・北九州Web

作者のルース・スタイルス・ガネットさんがイメージしたりゅうを絵にしています。物語の中にりゅうの説明が詳細に描かれているのですが、まさに文章そのままのりゅうが今にも絵から抜け出てきそうですね。

出典:リビングふくおか・北九州Web

イラストや挿絵として描くために作ったりゅうの人形の展示もされています。とても愛らしいですね!!キャラクターをより立体的にイメージするために手作業で作られていて作品への愛情を感じます。このような貴重な制作資料も日本初公開なのだとか。

出典:リビングふくおか・北九州Web

作者であるルース・スタイルス・ガネットは1923年ニューヨーク生まれ。幼いころから物語を考えるのが好きな少女だったそうで、幼少期に考えた物語や絵をノートに書き記しています。そのノートも資料として公開されていますのでぜひ会場で見てみてください。 22歳の時に書き始めた「エルマーのぼうけん」を1948年に出版していて、挿絵を担当したのが彼女の義理の母で挿絵作家のルース・クリスマン・ガネットです。 「エルマーのぼうけん」を出版したその年に権威のあるニューヨーク・ヘラルド・トリビューン春の児童図書賞を受賞しています。 彼女の幼少期から晩年までの写真も展示されていました。 ルース・スタイルス・ガネットさんは今年2024年6月11日にご逝去されましたが、これまで何度も日本を訪れていたそうで、きっとこの展覧会も開催を楽しみにされていたことでしょう。 ご冥福をお祈りいたします。

展覧会を楽しんだあとは、ぼうけん図書館とグッズも忘れずに覗いてくださいね♡

「エルマーのぼうけん」の世界と、作者であるルース・スタイルス・ガネットさんの人生に触れた後は、たくさんの絵本が紹介されたぼうけん図書館で好きな本を見つけてみてはいかがでしょうか? たくさんの絵本や児童書がセレクトされていて、ついつい長居してしまいそうです(笑)普段こどもたちに読み聞かせをするのに絵本を選ぶときは、つい自分の好みや知っている情報で選ぶのですがこうやってセレクトされた本たちを手に取ると、自分では選ばないけれど面白そうな本がたくさんあって、購入してみようかなとか、図書館で借りてみようかなとか新しい発見がたくさんありました。 お子さんと一緒に、どんな本が好きかなと話してみるのもいいですね。

出典:リビングふくおか・北九州Web

絵本だけでなく、写真集やレシピ本もあったりして、こどもも大人も好奇心をくすぐる本に出会えるかもしれません!

出典:リビングふくおか・北九州Web

会場を出ると、エルマーのぼうけん展のグッズがずらり!!今回の展覧会のパンフレットやおうちに飾りたくなるような素敵な原画のレプリカがあったり、本はもちろんのことかわいいりゅうのぬいぐるみがあったりと、どれも手に取りたくなるようなグッズばかりです。

出典:リビングふくおか・北九州Web

他にもアパレルもありました!!Tシャツやバッグなど「エルマーのぼうけん」の世界観を楽しめるここでしか購入できないグッズをGETするチャンスです!

出典:リビングふくおか・北九州Web

福岡会場限定のラーメンとともに描かれたエルマーとりゅうのTシャツや、りゅうの兄弟とエルマーがにわかのお面をつけて踊っているTシャツなど、博多ならではの特別な絵柄は絶対手に入れたいですね!!売り切れる前にお早めに♡

取材のあとすぐに「エルマーのぼうけん」シリーズを一気に3作品とも読みました。まず思ったのが「漢字が少ない!」低学年のお子さんでも一人で読めて物語に入りこめるようになっています。漢字にはふり仮名がうってあるので、ひらがなが読めれば物語に没頭できます。挿絵も多いので、ページをめくるとなんとなくイメージできるところもいいですね。保護者が読んで、こどもは耳で聴きながら絵を見て世界に入っていくというのも素敵だなと、こどもたちに読んであげたくなりました。 また、エルマーがとても素直で、まっすぐで、やさしくて勇敢なので読みながらわたしの心が子供のころの素直な自分を思い出してせつなくなりました。大人が自分のために読んでも、こどもと読んでもそれぞれに違った楽しみ方があって、もっと早く読んでおきたかったと思いました。

「エルマーのぼうけん」を知っていても知らなくても楽しめて見終わったあとはこの物語がもっと大好きになる「おいでよ!夏の美術館vol.1 エルマーのぼうけん展」。会期中は会場にて「エルマーのぼうけんコンサート」(参加費500円 要申込み)が行われたり、エルマーの帽子を折り紙で作るワークショップ(参加費500円)、テレビ西日本アナウンサーによる読み聞かせ(各回定員20組 無料)も行われます。日程等はホームページでご確認ください。 お子様と一緒に、もちろん大人だけでも、夏の一日をエルマーとりゅうと一緒にぼうけんの世界を楽しんでみてはいかがでしょうか?

エルマーのぼうけん展
会期:2024年7月16日(火)~8月25日(日)
観覧時間:9:30~17:30 会期中無休
※最終入場は17:00まで
チケット料金:一般1400円(1200円) 高大生1000円(800円) 小中学生700円(500円) 未就学児無料
※( )内は20名以上の団体料金 ※再入場不可
※次の方は無料となります。身体障がい者手帳・精神障がい者保健福祉手帳・療育手帳の提示者本人とその介護者1名、その他指定受給者証をお持ちの方は会場でお尋ねください。
会場:福岡アジア美術館7階企画ギャラリー
福岡市博多区下川端3-1 リバレインセンタービル7階
展覧会ホームページ:https://welcomesummermuseum.hirameki7.site/

主催:福岡アジア美術館、西日本新聞社、テレビ西日本、西日本新聞イベントサービス
協賛:NTT西日本
企画協力:ブルーシーブ
協力:福音館書店
後援:福岡県、福岡県教育委員会、(公財)福岡市文化芸術振興財団、福岡市教育委員会、福岡県私立幼稚園振興協会、福岡県PTA連合会、福岡市PTA協議会、福岡県子ども会育成連合会、福岡県保育協議会、西日本鉄道

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