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「一口ちょうだい」気軽に言わない方がいい!?イヤな人には“ストレス”過多…友情終了の最悪パターンも(泣)

  • 2024.8.1
「一口ちょうだい」あなたはアリ?ナシ?
「一口ちょうだい」あなたはアリ?ナシ?

たびたび話題に上がる「一口ちょうだい」問題。外食などの場面で、自分とは違うメニューを注文している友人や恋人、家族に対して「一口ちょうだい」とお願いすること・されることについて、あなたは肯定派ですか?否定派ですか?さまざまな価値観があることは何ら問題ありませんが、しかし「何がダメなの?」と全くピンと来ていない人はいけません。今どきの流行語で言うなら「危機感持った方がいい」状況です。

ウェブメディア「Hint-Pot」が2024年2月、全国の10~60代以上のYahoo! JAPANユーザーを対象に行ったアンケートでは、食事の席で「一口ちょうだい」と言われたときどう感じるかについて「構わない」が15.0%、「相手による」は72.2%、「嫌だと思う」は12.8%。抵抗なく受け入れる人は少数派であることが分かりました。誰彼構わず「一口ちょうだい」が口癖になってしまっている人は、気付かないうちに相手を不快にさせている恐れがあります。

決して悪気はないとは言っても

「一口ちょうだい」と言う人にはどういう意図があるのでしょうか。一部では「意中の相手に自分を意識させるため」という恋愛テクニックのひとつとして活用している人もいるようですが、筆者の知人へのヒアリングやSNSへの投稿などを調べる限り、多くの人は次のような理由を挙げているようです。

・「うれしい」「楽しい」と同じように「おいしい」も共有したい・同じものを食べれば、感想を言い合うなどして会話が弾む・親密度がアップする・単純に好奇心から。味を知りたい・人のものがおいしそうに見える

アリ派の言い分を聞いてみると、少なからず納得する部分もあるのではないでしょうか。「同じ釜の飯を食った仲」という言葉もあるくらいなので、生活を共にするまではいかないにしても同じものを食べることで仲間意識のようなものが生まれたような気持ちになれるのも多少は頷けます。

また、外食先でメニューを選ぶ際、悩んだ末やめた方のメニューを他の人が頼んだ場合、「そっちも食べてみたい」という思いがよぎることも十分あり得ます。悩むことなくメニューを選べたとしても、他にも魅力的な料理を目にすれば、試してみたいと気になってしまうのは何ら不思議ではありません。

少なくとも本人たちに悪気や悪意がないことは確かなようです。

友人同士で食事をするイメージ
友人同士で食事をするイメージ

とはいえ、気になるには“ナシ派”の人たちの心情。一口もあげたくないと思う理由は、同じく聞き取りやSNSチェックによると主に次の通りです。

・食べたいなら自分で頼めばいいのに、と思う・自分の分を一人で全部食べたい・いやしい、意地汚く見える・人が口を付けたものが嫌・衛生的な理由から嫌

他にも「行儀が悪い」「育ちが悪い」など、かなり強い嫌悪感を抱く人もいるようです。たとえ友人であっても、何度も続けば関係を疎遠にしたいと考える人も。

さらにナシ派の人たちは、悪気なく軽い気持ちで「一口ちょうだい」と言うアリ派の人たちに比べ、お願いされるストレス、場合によっては断れないストレス、たとえ断れても「ケチ」などと逆に悪者扱いされてしまうストレスなど、さまざまなリスクを抱えていると感じているようです。

たった一言で、関係性を壊す危険性をも秘めた「一口ちょうだい」。もうやすやすと使えない……と怖ろしく人もいるのではないでしょうか。そう親しくない間柄の人に学歴や年収、恋人の有無などを唐突に尋ねないのと同じように、このフレーズも“相当に親しいとお互い思っている相手”に対してのみ許される、と思っている方が無難なのではないでしょうか。

ちなみにあなたは、どのような関係なら「一口ちょうだい」を言っても大丈夫だと考えますか?著者が提案したい一例は、気兼ねなく「NO」を言い合える間柄でのみ有効、というものです。

「一口ちょうだい」に限らずどのような場面でも「NO」とはっきりと言える人と、言われることに抵抗がない人。そのような関係性であれば、しこりは残らず済むと考えられます。

長らく決着の付かない「一口ちょうだい」論争ですが、とりわけ“個”が尊重される現代では、気軽に口にするのは要注意です。自分の周りの親しい人たちと、事前に考えを確認し合ってみるのも一つの手かもしれません。

(渡邊倫子)

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