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嘘つき、借金、結婚資金の使いこみ… 女性が絶望した「婚約破棄に至った理由」とは

  • 2024.7.31

夏希さん(仮名・29歳)は、かつて結婚を前提に颯太さん(仮名)と交際。あるとき友人夫婦に誘われ、彼と共に富士登山へ行ったそうです。結婚前に絆を試すイベントだと盛り上がっていたものの、前日に颯太さんがお酒を飲み過ぎたため途中で離脱。あまりにいい加減な行動が多く、呆れてしまった夏希さん。その日を境に関係が悪化したそうですが、どんな結末を迎えたのでしょうか…。

友人夫婦とキャンプへ

「登山をキッカケに、友人夫婦との親しい交友が続きました。颯太に関しては、登山が初めての人に富士山は厳しかったと気を遣ってくれて、“今度はキャンプに行こう”ということに。そして、颯太を含めて4人でキャンプに出かけました。
キャンプ場に到着し、テントの設営やバーベキューの準備をするなかで、ひとつ食材を買い忘れていたことに気付きました。そこで、手持無沙汰だった颯太が、“俺が行ってくる”と言うので、任せることにしたんです」

車に異変が…

「颯太は友人夫婦の車を借り、20分ほどの場所にあるスーパーへ。何ごともなく戻ってきたんですが、実は車に異変が……。バンパーに擦ったような跡が見られたのです。颯太の出発前は、確かになかった傷です。
颯太は、“俺じゃないよ”と否定。一瞬、気まずい空気が流れました。でもそこで、友人夫婦が“来る途中に木に擦ったのかもしれない”と言ってくれたおかげで、ことなきを得ました。おかげでキャンプを存分に楽しむことができました」

二人で積み立てていた結婚資金

「キャンプから戻り、しばらくしたある日。私たちは結婚式の日取りなどは決まっていませんでしたが、式に向けての資金を貯めようと、積み立てをしていました。新しく口座を作り、二人でそれぞれ月3万円ずつを入金。1年近くが経ち、どのくらい貯まっているのだろうと、確認をしてみたんです。
ネットで口座を開き、額を見てビックリ。ほとんど貯まっていませんでした。ゴッソリと引き出されていたのです。犯人は颯太しかいません。すぐに連絡をして、問いただしました。
すると、“ちょっと借りただけ”と。“すぐに返すつもりだった”と例のごとき答え。私は、“返さなかったら別れるから”と強く言い聞かせました」

友人からの助言

「数日後、キャンプに誘ってくれた友人と会い、食事をしました。そこで、彼がお金を使い込んでいた話をしてみたんです。すると、友人が少し言いづらそうに、“実は”と切り出しました。“夫もお金を貸して欲しいと言われたみたい”と。颯太は、私に何も言わず、友人夫に借金を申し出ていたそうです。
さらに、キャンプのときの車の傷についても、ドライブレコーダーで確認したところ、やはり颯太の仕業だったよう。友人から、“結婚は少し様子を見たほうがいいかも”と助言されました。
そこから私も、颯太の身辺をそれとなく気にかけるようにし、すぐに借金があることが分かりました。それも結構な額。にもかかわらず、颯太はゴルフ用品などを買い、散財をしていたのです。
絶望しました。その後、婚約も解消。積み立てていた分のお金は戻ってきませんでした。友人夫婦が心配して、良くしてくれたのが、せめてもの救いでした」

“山登りをキッカケに婚約解消に至った女性の告白”をご紹介しました。
二人の絆を試す登山が失敗に終わったことで、絆の深さはその程度だったと証明されていたのでしょう。目標に向かって足並みをそろえていける相手が見つかることを願うばかりです。
©buritora/Adobe Stock

文・塚田牧夫

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